前回旅行時に長距離バスに乗り遅れた教訓から

かなり早く家を出発したにも関わらず、

なんやかんやのあれこれ( )の末に

何故か搭乗ゲートが閉じる時間になっても空港に到着出来ていない私。


もはや明るい未来を信じ

全力で走りきるしか出来ることがないので、

とりあえず空港行のバスの中で準備運動とスタートダッシュの準備を開始する。

が、運転席横のドアに貼りつき

3秒ごとに時計を確認しているアジア人に気付いているのかいないのか

空港到着後、運転手は


『えーみなさん、ただいま空港に到着しました。
どうか皆様、素敵な休暇に出かけて来てくださいね。
そして素晴らしいクリスマスと年末年始を。
皆さんの安全な空の旅をお祈りしております。
どうかここにいる全ての方の旅行が素晴らしい物に(以下略)』



と何故かここに来てぐだぐだとスピーチを開始。




いいから降ろせやあああああああ!!!!!!





と叫び出しそうになるのをギリギリ残った理性で抑え込み、

ようやく扉が開けられた瞬間、まさに脱兎のごとく駆け出した私。

普段の運動不足が祟って10秒でへたり込みそうになるが

なんとかチェックインカウンターに突入。

ここに並んでいる時間などないので

"MY FLIGHT !!! MEIN FLUGZEUG !!!!!”

(私のフライトが!私の飛行機が!!)

と英語とドイツ語で叫びながら盛大に一番前に割り込み

カウンターのお姉さんから

「遅すぎるわよ!!!」


と叱られるのをほぼ聞き流しながら、今度は荷物検査場へダッシュ。

ここでも半泣きで

「すいません飛行機が!!」


と謝りながら最前列に行きチェックを受けたのだが

ここ最近は荷物検査で引っかかったことのない私のカバンから、

このタイミングでまさかの液体反応が出た。



私 「何ですか!?何が反応してるんですか!?」

検査官 「これですね。これは一体何ですか?」



おい、カマボコおおおおおおおおおおおおおおお!!!!




私 「魚です。魚。フィッシュ!フィッシュ!フィッシュ!」

検査官 「魚?生魚ですか?」

私 「生じゃないです!加工品です!」

検査官 「すみませんが、空けて中を見せてもらえますか?」

私 「いやもう飛行機出るんで無理です!!それ、もういらないです。
ここで捨ててください!!!


検査官 「中を確認するだけです。問題なければ持って行って構いませんから。」

私 「いや、もう、ほんと飛行機出るから通してください!!!!!
もうそれあげますから!!!たかが5€ですから!!!

飛行機のチケットは£60もしたんです!!!




こうして冷静に読んでいるともはや厄介な乗客以外の何物でもないが

なんせこの時点で飛行機は離陸準備に入りかけていたのである。

まさに今自分のクリスマス休暇が目の前で空の彼方に消えようとしている時に

冷静でいられる人間などいるだろうか、いや、いない。(反語)






この傍から見れば非生産的な押し問答が数十秒程続いた結果、

何故か分からないがカマボコを手に握らされ

行って良し


と言われた私。

私の気迫が勝ったのか、はたまた特に危険物ではないと判断されたのか、

真相は謎だが

片手にカマボコ、片手にスーツケースを握りしめ


とにかくゲートまで全力疾走。

こちらに気付いた搭乗口のスタッフが50メートル程向こうから

「走れー!!!!」


と叫ぶのに

「走っとるわーーーー!!!!!」


と叫び返しながら、勢いよくゴールに、いや飛行機に駆け込んだ。




次回飛行機に乗る時は例え午後の便だろうと始発で来よう。

あともう少し日頃から運動をしよう。





座席でゼェゼェ白目を剥きながら、離陸と共に遠のく意識に誓った私であった。













・・・・・・・・・・・・この数十分後、飛行機が乱気流で上下左右に振り回され

恐怖のあまり数人の子供が泣き叫ぶ中で目を覚ますことなど、

私はまだ知らない。




(完)




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無駄に長々とお付き合い頂きありがとうございました。




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