先日大きな街に行ったので、そこの日系スーパーに行ってみた。
ここは店員も日本人で、売っているものもほぼ日本製品。
本や雑貨、食器から招き猫まで、手広くなんでも扱っている店である。
さて、この日の私のミッションは2つ。
一つは栗の甘露煮を買うこと。
もう一つは年賀状を入手すること。
甘露煮に関してはホリーさん家のお嬢さん達のリクエストだったのだが、
残念ながらここでは取り扱っておらず、断念。
もう一つの目的であった年賀状もこれまた空振りとなった。
何故ドイツで年賀状?と思われるかもしれないが、
実は私、外国人の知人には毎年クリスマスカードではなく日本製の年賀状を送っている。
理由はシンプルにそちらの方が珍しくて喜ばれるからで
これまでは人に頼んだり自分で帰国時に買ったりしていたのだが
今年はこの日系スーパーで入手出来るのでは?と思ったのである。
と言う訳で店内を一通り見て回ったのだが、どうにも年賀状らしきものが見つけられなかった私。
ちょうど店員さん(年配の日本人)が通りかかったので声をかけてみることにした。
私 「あの、年賀状って置いてませんかね・・・・?」
店員 「・・・え?年賀状???クリスマスカードのことですか・・・・・?」
いえ、違います。
私 「普通の、正月に送る、日本の年賀はがきのことです。置いていないですか?」
店員 「・・・・・それは官製ハガキということです?」
いや、ドイツで日本の官製ハガキ(=切手付ハガキ)なんざ買ってどうしろと言うんだ。
私 「・・・・年賀状としての体裁を保てているならどんなものでも良いです。
何かお正月らしい柄のカードとか絵葉書はありませんか?」
店員 「あら、どうしてそれが欲しいんですか?」
私 「送りたい相手がいるもので。でも、置いていないなら諦めます。」
店員 「あのね、ご存じないのかもしれませんが、ドイツでは年賀状は送らないんですよ。
代わりにクリスマスカードを送るんです。
お向かいのデパートとかでたくさん売っていますから、ご覧になったら?」
いや、初対面の同郷の方にこんなことを申し上げるのは大変心苦しいのだが、
もう少し頭を使って会話して頂けないものだろうか?
第一に、わざわざ日系の店に買いに来ている時点で
ドイツに年賀状がないことなど流石の私も知っている。
第二に、私はこの時彼女の言う「向かいのデパート」のデカい買い物袋を抱えていた。
確かに私はぼーっとした人間だが、
デパートの入口でくり広げられているカード販売商戦に気付かない程愚かではない。
第三に、私は「年賀状を」送りたいのである。
クリスマスカードを送るのがドイツの慣習なら、年賀状を送るのは私の習慣。
確かに奇妙かもしれないが、一店員にどうこう口を挟まれる筋合いはない。
私 「・・・・・毎年私は欧州から年賀状を送ってますが、友人達はとても喜んでくれています。
「こんな風習うちの国にない」などと言われたことはありません。
ちなみにクリスマスのカードでしたら、さっき向かいのデパートで買いました。」
店員 「そうですか?変ですねぇ、欧州の人はクリスマスカードをもらったらとっても喜ぶのに。」
私 「??・・・・私の友人には年賀状も好評ですよ。珍しいので。」
店員 「そうかしらねぇ・・・?でもね、ヨーロッパではクリスマスカードを送るのが普通なんですよ。
カードをお友達に送ってあげたら、とっても喜ぶんじゃないかしら?」
で、結局年賀状はあるんか、ないんか、どっちや。
まぁ思った通りこの店では扱っていない(だってドイツはクリスマスカードの国ですもの!)とのことだったが、
私がドイツで遭遇する年配の日本人店員は例の雑貨屋のおばさんといい、この店員といい
何ゆえいつもいつもこういった調子なのだろうか。
それともこのレベルに達した人間でなければ
我の強いドイツ人の中で長い年月生き残ることなど出来ないのだろうか。
いやいやだからと言って、客の探し物を
「そんなものドイツでは必要ありません」
と叩き斬らねばならない理由も私には全く見えないのだが、
果たしてこの店員は、もし誰かが筆ペンを買いに来たら
「ドイツ人はね、普段ボールペンを使うんですよ?」
と知った気に諭すのだろうか。
あまりに面倒臭くなったので、今年は全員クリスマスカードとなってしまったが、
8年近く続いた習慣に終止符を打ってしまったようで、ちょっと残念である。
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ところでホリーさんのお嬢ちゃんズから
「 Canroni を買って来てください 」
とメッセージが届いたのですが、
ホリーさんから「甘露煮」だと補足が入るまで、
パスタの一種か何かかと思っていました。(真顔)