先日、いつものように電車に乗った時のこと。
この日はいつも以上に人が多く、ホームの上は人でいっぱい。
残念ながらこの国には「列に並んで電車を待つ」という概念が存在しないため
デカいドイツ人達にぐちゃぐちゃと取り囲まれながら、今か今かと電車を待っていた。
幸い電車はすぐにやって来たのだが、
小さなドア1つに対して十数人がもみくちゃになって左右から身をねじり込むため
なかなかスムーズに扉まで辿りつけない。
次の電車を最前列で待った方が良いだろうか
と思い始めたところで
私のふくらはぎに何かが勢いよくごっつんとぶつかった。
あいたっ!
思わず後ろを振り返ると、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた若い女性がいた。
きっとこの人も後ろから誰かに押されたのだろうと思い、
特に気にしなかった私。
ベビーカーの彼女を先に行かせてあげようとも思ったのだが
なんせ前後左右がぎっしり人で詰まっていて
流れに乗って前に進むくらいしか出来ることがない。
が、流れが停滞し、私が立ち止まるたびに
後ろからベビーカーがごっつんごっつん何度も私を直撃。
最初は単なるアクシデントだと思っていた私も、
ここに来てようやく、自分が攻撃されているという事実に気付いた。
仕方なく恐る恐る後ろを振り返ったところ、
先ほどの女性がイライラした様子で
「ねぇ、ベビーカーなんだから先に行かせてよ」
と言う。
いや、無理ですよ。
ベビーカーが先という意見になんら文句はないしむしろそれで当然だと思うが、
なんせ状況が状況である。
自分一人が圧死しないように気を配るのが精一杯の状態で
大きなベビーカーを前に行かせてあげることなど、物理的に不可能。
仮に私がものすごく思いやり深い聖人君子だったとしても、物理法則は書き換えられないし
そもそも人をベビーカーでアタックしておいて
「私に親切にしなさい!」
は少々虫が良すぎやしないか。
『ベビーカーの方には親切に』
というのは人として当然だが、その下には
ただし、相手が出合い頭に攻撃して来ない場合に限る
という注意書きが付くのである。
悪しからず。
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【英語の達人】
お仕事でweb英語教材を執筆させて頂いてます。
今回の記事は
『5つの教科書英語が実際にイギリスで使われているか検証してみた』
最近ブームの『教科書英語は使えるか否か論争』に
あえて教科書擁護の視点で切り込んでみましたので、
良ければご覧ください。
