*6月初旬*


今年の夏のホリデー2週間の予定について思いを馳せていた私に、

唐突にエリック氏がこう切り出した。


「もん、僕の兄さんが、夏にパリに遊びに来ないかと言ってますよ」



エリックの兄君であるフランシス兄さんはパリ在住。

素敵なアパルトマンに住み、フランス語を歌うように喋り、休日にはチーズケーキを焼く

泣く子も黙るお洒落なパリジャンである。

実はパリをほとんど観光したことのなかった私としては

現地在住通訳ガイド付きの観光を拒否する理由など何もない。

よし、その話、乗ろうではないか。


エリック 「あと、実は僕ドイツもちゃんと観光したことないんですよね。」

私 「それなら休暇前半はドイツ観光、後半はフランス観光にしようか。」

エリック 「お、良いですね。僕はベルリンとケルンとミュンヘンに行きたいです!」






いや、無理ですよ?




結局今回は北ドイツ観光ということで、

ケルン→ハノーファー→ベルリン→ドレスデン→ベルリン→パリ

というかなりハードスケジュールとなったのだが、

これが後に自らの首を締めることになるとは、この時の私達には知る由もないのであった。