未だ全力で大正時代を生きる(しかし実際は昭和生まれの)ばぁばに
久しぶりに電話をしてみた。
ばぁば 「もんちゃん、エゲレス(正確にはスカイ島)からの手紙が届きましたばい。」
私 「手紙というか、まぁポストカードだけど、届いて良かったよ。」
ばぁば 「エゲレスにはこんな洒落た場所があるとね?エゲレスに島があるなんち知らんかったばい。」
(イギリスに島があるなんて知らなかったよ。)
まぁ、エゲレス自体がそもそも島なんだが。
ばぁば 「もんちゃん、あんた今はインドにおるとやろ?すーちゃん(伯母)が言いよったばい。」
(今インドにいるんでしょ?すーちゃんが言ってたよ。)
私 「いや、ドイツですが。」
ばぁば 「そうそう。それで、インドはどげね?」
私 「いや、だからドイツですってば。」
ばぁば 「前にテレビで言いよったけどね、もんちゃん、外人の家は変わっとーとやろ?」
(前にテレビで言ってたけどね、外国人の家は変わってるんでしょ?)
私 「ごめん、なんかちょっと何言ってるのか理解出来ない。」
ばぁば 「外人の家は日本家屋より広いち聞いたとよ。」
私 「その“外人の家”とやらの所在地にも寄るだろうけど、まぁ、ドイツ家屋は広めかな。」
ばぁば 「そやろ。日本家屋に慣れとったら『うわー外人の家は全然違いますなー』っち驚いたやろ?」
いや、うちの実家もグラニー邸もバリバリの洋風家屋ですがな。
ばぁば 「あんた今どうやってインドを旅行しとるとね?」
私 「ドイツね。どうやってって、普通に一人旅だけど・・・」
ばぁば 「女が一人旅なんちつまらんばい。ホリーさんは付いて来てくれんかったとね?」
(女が一人旅なんかしたらいけません)
流石のホリーさんも、そこまでの庇護精神は持ち合わせていないと思うぞ、ばぁば。
ばぁば 「それにしても、ドイツを歩きよったら、外人から囲まれて質問攻めにあったりするやろ?」
私 「質問攻め?何の?」
ばぁば 「そりゃ日本から来たっち言うたら、みんな『わぁーすごいね!』とか普通言ってくるもんばい。
『日本に憧れてるんです』っちみんなに言われよろ?」
(皆に言われてるんでしょ?)
私 「ばぁば、前にも言ったけど、それ多分明治時代の話だから。」
ばぁば 「そんなことないばい。ばぁばね、ちょうどドイツに留学した日本人の話をテレビで見たとよ。」
私 「へー」
ばぁば 「世界的に有名な作家やから、あんたも名前くらいは知っとかんと恥ずかしいばい。
『森鷗外』っち、聞いたことあろう?」
まさか本当に明治時代の留学生を出してこられるとは、
流石の私も予想できなかった。
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なんとかばぁばの知識を21世紀仕様にアップデートしよう。
そう心に決めてはみたものの、惨敗続きで若干疲れ果てて来た今日この頃。
神様、そろそろさじを投げても良いデスカ。