同じ合唱団で仲良くしている友人が、先日ふと
「なんか、最近息子が”将来は軍隊に入りたい”って言い出したのよね・・・」
とこぼした。
友人の息子はまだ小学生。
しかし軍人に憧れ、最近軍の子供向けクラブに参加し出したと言う。
スコットランドに住み始めてからなんとなく気づいたのだが、
この国には軍関係の職業の人が非常に多い。
なんせ私の知っているだけでこの小さな町に7人はいる。
話は飛ぶが、以前私が牧場での仕事を辞めるにあたり
新しい職を探していた時のこと。
この小さな町で仕事を探す場合、何と言っても一番力を発揮するのは
資格でも学歴でもなく、コネ。
就きたい職業にコネを持っているかどうかが物を言うのである。
当然何の後ろ盾もない私は片っ端から知り合いに
「なんかどっかに仕事ありません?」
と聞いて回っていたのだが
その時これまた同じ合唱団所属の温和なおばあちゃんから
「陸軍の事務職なら紹介できるわよー」
と言われた。
陸軍・・・・!?
この時まで知らなかったのだが、このおばあちゃん
若かりし頃は英国陸軍の事務官として活躍していたらしい。
それ故未だに多少の伝手があるらしく
「よかったら知り合いに紹介してみましょうか」
と言う。
いやいやいやいや
英国陸軍で日本人の採用はやってないだろう・・・・!
まぁ、ひょっとしたら、日本人の翻訳官くらいは何かの拍子にいたりするのかもしれないが
どう考えてもそれはアホ程狭き門、超エリートの為の栄職であるはずである。
そもそも、いくら私が少々一般の日本人より強い冒険心を持ち合わせているとは言え
いくらなんでもいきなり異国で軍属になる程刺激に満ちた人生は
さすがの私でも手に余る。
結局その後紆余曲折あって今のホテルに採用が決まった訳だが
しかし良く考えてみると
爆発寸前の燃え盛る卵40個相手の消火活動に比べれば
陸軍の事務の方が幾分平和な職業であった可能性も否めないのであった。