本日の内容はお行儀の悪い言葉をふんだんに含みますので

お子様連れの方、紳士淑女の皆様はご注意くださいませ。





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うちの職場の料理長はお口のお行儀が大層悪いことで有名である。

有名である、というのは

私の主観とか職場内でとかでなく

文字通り我が町で有名なのである。


機嫌が良かろうが悪かろうが、常に放送禁止用語(F---ing)を駆使しまくる料理長。

彼がうっかりテレビインタビューでも受けようものなら

間違いなく話の半分はピー音で隠れる。

あの喋りを日本語で表現するのは非常に難しいのだが、あえて翻訳するなら

「昨日クソ寒いなかあのクソT社に行ったら財布忘れて来てマジクソだったんだよ。くそったれ。」


といったところか。



話は変わるが、うちは片田舎のホテルにしては意外とスタッフが他国籍である。

日本人の私以外にも、ポーランド人、ハンガリー人、フランス人と欧州からの移民は多い。

さらにパートタイムのスタッフの大半は地元の高校生の女の子達。


ということで、流石に英語学習中の外国人&年端もいかぬ乙女達の前で

「クソクソクソクソ」


連呼されているのが居た堪れなくなったのか、ある日上司の一人が

「仕事中の放送禁止用語の使用禁止令」


を敢行。

これまで”Sh-t!”や"F-ck!"(クソが!)


と言っていたところを

”Sugar!”(あらまぁ!)


というお上品な言い方に直すよう通達された。



ところでこの”Sugar”と言う言葉は

ご覧の通り「砂糖」と言う意味の言葉と全くの同音である。



そしてキッチンと言うものは時として人々が

「バナナ!」「トマト!」「パセリ!」


と食べ物の名前を叫び、

野菜やら果物やらが空中を飛び交うカオス空間な訳である。




まぁ、皆様お察しの通り、結果的に料理長が”Sugar!”と叫ぶ度

周りの人々の頭上に

「今のは悪態か、はたまた砂糖が欲しいのか」


という困惑のクエスチョンマークが浮かぶ混乱が生じ始めた。

まさにキッチンという特殊環境が生んだ小さなカオスである。




結局その後、ほどなくしてこの”砂糖制度”は廃止となり

禁止期間のリバウンド(?)か

料理長のお口のお行儀の悪さは何故かますますパワーアップしたのだった。