私が牧場にいた頃、

不幸なことにイベント時の料理担当は常にモゥだったのだが

ハロウィン、クリスマス、バレンタイン、イースターと

大抵メニューはいつも同じで

ロースト(≒炭化)した肉、カブと人参の炒め物、茹でたじゃがいも、グレイビーソース


だった。

このグレイビーソースというのは英国のロースト料理にかかせないものらしいが

いつも何故かこのソースを含めて

「今日は4品作るわよ!」

と言っていたモゥ。

いや、作るも何も、グレービーソースは粉をお湯に溶かしてかき混ぜるだけなのだが

彼女が失敗せずにインスタントソースを作ることは

クララが一人で立つことに匹敵するので


まぁそれは良しとしよう。


だがしかし、果たしてグレイビーソースは一品と数えて良いものか。



日本風に例えるなら

「今日の夕食はお好み焼きとおたふくソースの二品よ!」


と自信満々に言われるようなものである。

この釈然としない感じ、お分かり頂けるだろうか。




とは言え、これは実はモゥだけの問題ではなかったらしい。

その証拠がこちら↓


“roast beef, roast chicken, pork chops and lamb chops, sausages, bacon and steak”

(ローストビーフ、ローストチキン、ポークチョップ、ラムチョップ、ソーセージ、ベーコン、ステーキ)

“boiled potatoes, roast potatoes, chips”

 (茹でた芋、焼いた芋、揚げた芋)

“Yorkshire pudding”

(ヨークシャープディング(シュークリームのシューの部分のようなパン))

“peas, carrots”

(グリーンピース、人参)

“gravy, ketchup"

(グレイビーソース、ケチャップ)

“mint humbugs”

(ハッカ飴)



カンの良い方なら最後のハッカ飴でお気づきかもしれないが

実はこれ、ハリーポッター1巻から引用した

ホグワーツ初日の夕食のメニューである。




グレイビーソースどころかケチャップも一品扱いか。




ホグワーツの優秀な教師達も食育に関してはUKスタンダードだったんだなと

若干切なくなった私であった。



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とはいえ初めて日本語で読んだ時に

そんなにホグワーツの食事に疑問を持った覚えがないのだが

あれは単に私が若かったが故なのだろうか・・・・。