新しい職場に移って二か月、
新しい同僚や上司はこれまた癖のある方々揃いなのだが
目下私の胃をキリキリさせているのはやはり言葉の壁である。
私の直属の上司となる二人のうち、一人は北アイルランド人。
彼女のアクセントは独特だが、コツさえ掴めばまだ概ね理解出来る。
問題はもう一人のスコットランド人上司で
私は彼が何を言っているか本気で一語も理解できないことが多々ある。
私の英語不足と言われればまぁそうなのかもしれないが
他のスコットランド人の同僚達でさえ彼に何度も
「え?何て言いました?」
「すみません、もう一回言ってもらえますか?」
を連発しているのを見るに、一概に私のせいとも言い切れないと思う。
なんせ彼、ものすごく滑舌が悪く、声もぼそぼそと聞き取りづらく、結構どもる上に超早口。
その上かなり強めのスコットランドアクセントなので、
外国人の私にはかなり難易度が高い。
しかし彼は自分の話す英語の難易度の高さなど全く理解していないため
私が訊きかえす度にため息を吐かれ、私の胃は絶賛キリキリの舞である。
さて新職場には私の他にもう二人ヨーロッパからの移民がいる。
そのうち一人はハンガリー人の女性なのだが
彼女の話す英語の文法と発音は私の英語に負けず劣らずダイナミックである。
初めて出会った日、私は彼女に
「イズジズ ワールマ ワーテール?」
と尋ねられ、この時は正直ちょっと困った。
(恐らく彼女の発言は「Is this warm water? (これってぬるま湯?)」だったと思われる。)
しかし人間とは不思議なものでほんの数日相手の発音を聞いているだけで
耳だか脳みそだかがチューニングされ、
自然と相手の発音の癖や間違いのルールを理解し始める。
ゆえに私は彼女の英語を理解出来るし、彼女も特に問題なく私の英語を理解する。
が、不思議なことに
英語のネイティブスピーカー相手だと彼女の英語も私の英語も全く通じないことがある。
例えば彼女が「○○○はどこデスカ?」と尋ね、私は100%その文章を理解出来るのに
他の英国人達はみんなそろって
「え???なんですって???」
と首を傾げるのである。
正直最初は移民英語への差別とも思ったが、にしてはみんな純粋に理解出来ていない節がある。
とするとやはり
英語のネイティブスピーカーであるがゆえに、発音/文法上の間違いを脳が処理できない
ということなのだろうか?
なんとも不思議な現象だが、実は私もこれには身に覚えがある。
以前京都に住んでいた頃、私には日本語を勉強中の外国人の友人が数名いた。
ある時そのうちの一人のAが、日本に短期語学留学中だという自分の友人Bを連れてきたのだが
その時私の眼前で繰り広げられた日本語会話がこれだった。
B 「ハジメマシテ!ワタシ、日本人 よない!ごめんなさい!」
A 「そんなことないヨー。とっても上手デス!」
成程、さっぱりわからん。
あとでこっそりAに訊いてみたところ
A 「”日本人”っていうのは、”日本語”の間違いデシタネ。
ほら、ヨーロッパの言語だと大体”○○人”と”○○語”はいつも同じ言葉ダカラ
(例:日本人も日本語もどっちもJapanese)
ヨーロッパ人、みんなつい同じ間違いをシマス。
”よない”も日本語ビギナーがよくする間違いデスヨ。正しくは”良くない”デス。
つまり彼女は
”My Japanese is not good”(日本語あんまり上手じゃなくて・・・・)
と言っていたんデスヨ。」
つまり同じ言語の学習者として
ネイティブには思いもよらない文法の落とし穴に一緒に嵌った仲だからこそ、
理解しあえるということか。
言語学習、まだまだ奥が深いようである・・・。
++++++
ここ最近アメーバトピックの影響か
ランキングの「ヨーロッパ」部門で上位に名前を掲載して頂いてます。
(まぁ元々の母数が少ないジャンルではあるのですが・・・)
いつも見て下さる皆様にも新しくお越し頂いた皆様にも
心からの THANK YOU を(*´∀`*)
・・・・・・ちなみに、その欧州ランキングの私の一つ下が
「英国政府観光庁」様の公式ブログだったりするのですが、
うっかり当ブログがあちら様の目に留まらないことを切に祈ります・・・・orz