ちびちゃん(1歳半)の母であるモゥは
なんかいろいろ間違ってね?
と思う場面もちょいちょいあるものの
基本的には我が子の教育に大変熱心だ。
特に最近はおちびちゃんの語彙を増やすため
一つ一つ身の回りのものの名前を教え込んでいる。
おちびちゃんも新しい言葉を覚えるのが楽しくてしょうがないらしく、
舌っ足らずながら「これはなぁに」と聞いて回る。
心温まる外国のホームビデオのワンシーンそのものだ。
が、先日私は少々衝撃的な現場を目撃した。
この日の夕食はモゥの特製ローストチキンだった。
(スペースの関係上、味については割愛させて頂く。)
さて、モゥが生の鶏肉に塩を振っているとおちびちゃんがやって来て、
鶏肉を指さし
「ミート!(肉)」
と言った。
そうだそうだ偉いぞーと心の中で頷く私。
するとモゥはおちびちゃんの前に鶏肉をさしだし、
「これはね、チキンよ」
と説明した。
日本語ではイマイチ分かりづらいが、
英語では生きているニワトリも捌かれた鶏肉も等しく「チキン」である為
当然一歳児の脳内は大混乱。
おちびちゃんは鶏肉を再度指さし、
「コケッコケッコケ?」
とニワトリの声を真似た。
それを見て
「コケッコケッコケッ」
と何故か一緒にニワトリの鳴き声を真似し始めるモゥ。
そして
「それじゃあニワトリさんにバイバイしましょうね」
と二人で手を振りながら鶏肉をオーブンに入れた。
おちびちゃんはいつまでもオーブンの前で手を振り続け、
1時間後に先ほどの鶏肉が丸焦げになって食卓に上がったのを見て
「コケッコケッコケッ!!」
と鳴き声の真似を再開した。
いや、分かる。モゥの教えんとせんことはよく分かる。
だがしかし
見ている私はなんかいろいろしょっぱい気持ちになったのである。
こうして赤ちゃんは学んでゆくのですな。