5回目の2次試験。きのうは朝早く起きてゆっくりたっぷり朝食を取り、まだ寝ていたオットに声をかけてから駅に向かいました。

 

途中、乗り換えのために電車を降りて、動く歩道に乗ると、隣の動く歩道に学生時代の友人が!!! 

 

きゃー、うそー、ものすごく久しぶりだよ!

 

うれしくなって振り返るとずいぶん離れたところに友人が見えました。だんなさんといっしょです。

 

「なごみ~っ!」

 

名前を呼びながら、笑顔で必死に手を振ってくれています。わたしも負けじと手を振り返しました。すごくうれしくなって、にやにやしながら乗り換えの駅に急ぎました。(アクシデント その1)

 

 

 

会場の最寄り駅に着き、受験票で出口を確認してから地上に上がりました。なのに、見たこともない景色が目の前に広がっていたのです。来るのは5回目ですから、見覚えがあるかないかぐらいわかります。

 

あれ?

 

もう一度、受験票を確認しましたが出口は間違えていません。わたしは極度の方向音痴なので、少し心臓がドキドキし始めました。しかも、周りに英検の受験者らしき人がひとりもいない!

 

降りる駅も出口も間違えてないのに? どうなってるの?

 

自力で探し回ってパニックになるより、駅員さんに聞こうと思い、改札に戻りました。受験票を見せて道をたずねると、「ここね、一番近い出口が工事中で閉鎖中なんですよ」とていねいに道順を教えてもらいました。言われたとおりに歩いていると、見覚えのあるビルが見えてきたので、心からホッとしました。(アクシデント その2)

 

 

受付で受験票のチェックをしてもらい、待合室に行きました。驚いたことに、待合室が2部屋あったのです。今までは4回とも1部屋だけでした。60人近い2次受験者がいそうです。

 

合格点が82点で、合格者の平均点が88点だったから、1次の通過者が多いのかもな~。なんて思いながら、席につき、せっせと面接カードに記入し始めました。記入が終って、はたと気づきました。わたしの後に、だれも来ません。

 

 

わたしが午前の最終受験者だ!

 

 

 

 

いつもなら、30分もたたないうちに面接会場の部屋に案内されるのですが、人数が多いためかなかなか呼ばれません。この間、持参していた自作の2次試験虎の巻(笑)を読むことにしました。書き溜めたメモや資料などを集めたものなのですが、すべて目を通すことができるほど時間はたっぷりありました。読み終えたあともまだ時間があったので、配布された受験者心得なぞも読んでみました。

 

1時間近く待った後、やっと部屋の前に案内されました。わたしの前の3人の面接が終って、やっと名前を呼ばれました。

 

 

いよいよです!

 

 

面接官はネイティブが男性。日本人は女性でした。日本人女性の面接官は初めてです。面接官2人がまず自己紹介し(これまた初めてでした。今までの面接官は名前を名乗ることはなかったのです)、次にわたしが簡単に自己紹介しました。

トピックカードをめくって、1分間でスピーチを考えてくださいといわれ、カードを裏返しました。

リストをじっくり読みます。じっくり読み……ましたが、「これだ!」とピンとくるものはありません。でもなぜか、気持ちは落ち着いています。もう一度、ゆっくり5問を読み直して考え、消去法で2つまでしぼりました。

 

「現代社会において、科学と芸術のどちらがより価値があるか?」

「人種差別をなくせるか?」

 

最後の最後まで迷いましたが、自分が話したいのはどっちかを考えて、「現代社会において、科学と芸術のどちらがより価値があるか?」を選びました。

 

 

わたしは現代社会においては科学のほうがより価値があると述べました。理由として、例えば治療目的の体細胞クローン(therapeutic cloning)によって、医師たちは不治の病、たとえばアルツハイマーなどの治療法を見つける可能性があり、それによって多くの人が救われると話しました。さらに、therapeutic cloningには賛否両論あるけれども、科学者たちもtherapeutic cloningによって病気というものがどのように進行していくかを理解することができることも付け加えました。

 

 

ここまではなんとかよかったのですが、もうひとつ理由が浮かびません。

 

 

科学のほうが価値があると説得するためには、もう一度、科学によって誰かが救われるって言いたい! ああ、でもほかの例が思いつかないーどうしようどうしよう(汗)。

 

数秒ほど沈黙した後、ずいぶん昔に読んだ新聞記事を思い出しました。不妊治療がなければ、わが子を抱く喜びを味わえなかったと語る夫婦の記事です。

 

それで、現代は不妊に悩むカップルが多いといわれているけれども、不妊治療のおかげで救われている人たちもいる、そう言って、なんとかもうひとつの理由をしぼりだすことができました。しかし、まだタイマーが鳴りません! 

 

 

まずい! もう少しなにかしゃべらなくちゃ!

 

 

トピックカードにもう一度目をやります。そして、「もちろん、芸術もわたしたちにとって重要ですが……」と言いかけたところでタイムアップ。もう時間がないので早口で続けて、「科学のほうがより価値があると思います」と締めくくりました。

 

 

 

続いて質疑です。

 

 

ネイティブの面接官「therapeutic cloningには賛否両論あると言いましたが、具体的にはどういうことですか?」

なごみ「医師たちがモラルに反して人間の生命を破壊しているという人もいます。とくにキリスト教グループの人たちがそう主張しています。けれども、個人的に、わたしは女性のからだに(クローン)卵が戻されない限り、生命というものは発生しないのではないかと思います。難病で苦しむ人々にとってはtherapeutic cloningが最後の望みなので、その研究は許されるべきです」

 

 

日本人面接官「最後のほうで、芸術は重要だと言いましたね。あなたにとって、芸術とはどのような役割を果たしていますか?」

ここで、rolelawと聞き間違え、聞き返すミスをしてしまった。痛い!!!

なごみ「わたしはものすごくストレスを感じたときやプレッシャーを感じたとき、いつも音楽を聴いたり写真を見たりしてストレスやプレッシャーをやわらげたいと思っています」

 

 

日本人面接官「芸術の持つ意味は現代と昔とでは変わったと思いますか?」(←この質問だけは少しうろ覚えです)

なごみ「変わっていません。人々は芸術には人を癒やす力があると知っています。だから、現代社会においてはさまざまなエンターテイメントがありますが、多くの人々は音楽や絵画を愛しているのです」

 

 

ネイティブ「あなたが挙げた以外に、現代ではどんなテクノロジーが必要だと思いますか?」

なごみ「……」

 

テクノロジー? さっき挙げたので精一杯だから……もう思いつかない。

 

なごみ「すいません。思い浮かびません……」

ネイティブ「例えば、日常生活に必要なテクノロジーですが」

 

日常、日常? あったー!

 

なごみ「今、多くの人がコンピューターやインターネットを使っています。その分野のテクノロジーは必要だと思います。なぜならインターネットには多くのメリットがあるからです。例えば、多くの情報を入手することができますし、より安い価格で買い物できるからです」

 

 

ここで試験終了を告げるタイマーの音が鳴り、面接官にあいさつをして会場をあとにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日、自分なりの分析をアップしますね。