伊勢神宮内宮前の猿田彦神社。
道開きの神、猿田彦尊を祭神とする神社だ。今やパワースポットブームで参拝者で賑わっているが、
ここにも、珍しい美術館がある。
近代の女流画家・伊藤小坡(しょうは)の美術館だ。小坡は神社の娘、京都の画家と結婚し、のちに上村松園のライバル的な存在となっている。
久しぶりに訪ねると、リニューアルされて、さらに展示品が増え、見ごたえがましていた。学芸員さんもこれまで三重県立美術館にいらした学芸員さんが移り、
解説してもらう。
私は、県立美術館所蔵の「ふたば」という作品が好きなのだけれど、母と幼い子どもが描かれている。
小坡さんは家庭を持ちつつ、画を描き続けた。そのせいか、子どもを描くと、愛情にあふれている。
しかし、今日聞いた話では、大変研究熱心で、実は源氏物語のお姫さまも描くけれど、強い女性像をよく描いたという。
母は優しいだけではない、強くもあるのだ。