昨日に引き続き、神宮の山田工作場の公開について。
なかでも注目していたのが、カヤ小屋だ。昔ながらの高床の木造建物。もちろん冷暖房はなく、乾燥させるため、扇風機がひっきりなしに回っている。
神社の屋根というと、今は銅板葺などさまざまだが、
伊勢神宮の社殿は萱葺屋根(かやぶきやね)である。
代表的なのが、飛騨地方の農家の屋根だ。
意外に思うが、古来に則り、萱葺なのだ。ちなみに、出雲大社はヒノキの皮をはいだ桧皮葺(ひかわぶき)だ。
神宮はカヤ山ももっており、毎年そこで収穫されたカヤを保存し、
工作場にあるカヤ小屋でもっぱら手作業で、せっせと選別しては、束ね、また保管している。
宮大工のいる作業場よりも、こちらの方が人手に頼るように思った。
穂のついたカヤを数本ずつ見ては、いらない枝などを切り落とし、まとめる。その際カヤの束を立ててトントンと床に打ちつける。そして根元をヒモでからげる。それを朝から夕方まで一日中、さらに夏も冬も続けるという。
まったく根気のいる作業だ。
神宮の萱葺屋根はこうした地道な作業の上に、成り立っている。