78歳のひとりっ子。

それは、わたしの実母。

この年代の人には、珍しいかもしれません。


我が家から電車で2時間ほど離れた場所に、父が亡くなった後、ひとりで住んでいます。

いわゆる「独居老人」ってことになりますが、その言葉から想像する暗いイメージを笑い飛ばしてしまうほどのパワフルおばあちゃんです。

愛用の手帳は、月間スケジュールが一目で見渡せる大判のもの。

先日チラリとそれを覗いたら、一日のスキもなく、びっちりとスケジュールが埋まっていました。



ひとりっ子の母は物おじせず、どんどん友だちを作ります。

それが小さいときから当たり前のことだから。

同世代より、若い友だちが多く、アフリカから来ている留学生、バンドをやっている男子三人組ともいつの間にか仲良くしてました。


ひとりっ子のため、この年代にありがちな親戚のしがらみが少なく、自分の考えで決断ができます。

娘の私にでさえ、たいていのことは相談がありません。

驚くことに、マンションの買い替えでさえ事後報告でした。


バリバリと仕事をしながら3人の子育てを終え、夫を見送り、仕事を辞めた後ボランティアをはじめました。

それがあれよあれよと仲間も活動も広がり、老人施設や子ども関係の施設にうかがっています。

母は、司会と、歌と、バイオリンを担当しているらしいのですが、フラダンスや腹話術、バンドネオンなど手伝いたいと申し出る人が集まり、要望施設と出場者のセッティングも母の仕事なんだとか。


それだけでは満足できなかったのか、70歳を過ぎてから音楽療法の資格を、これはけっこう苦労して取得しました。

ここ2年ほどは、終末期緩和ケア病棟で月に一度、ひとりでバイオリンを弾く活動も加わりました。


これが78歳のひとりっ子です。

眼も呼吸器も弱く、頻繁に肺炎にもなっており、けっして万全な健康体ではありませんが、好奇心と気力は全く衰えず。

この元気を止める手立てはいまのとろ、ありません(笑)

わたしが、ひとりっ子を応援したい、だいじょうぶっていいたい、大きな理由のひとつ。


きょうは、母の日でした。