源氏物語の社会人講座の方や、

愛読者さんと話してると
時々「どの女君が好きか」
という話題になります
 
このとき驚くのが
「六条御息所」と答える方が一定数いること
 
六条御息所とは
先の東宮妃(東宮は逝去)
故坊との間に儲けた娘(後の秋好中宮)と暮らす
趣味教養の高い
もちろん美人の
(身分が高いというだけですでに美人)
シングルマザー
です
 
基本的に思い詰める気質で暗めです
諸般の経緯から源氏と恋仲になるも
左大臣の娘 正妻 葵上に生霊として祟り
跋扈する「葵巻」の描写は圧巻です
 
その後源氏と物理的に離れるため
斎宮となった娘に帯同して伊勢に下向
そののち病でなくなり
その後も怨霊として若菜下巻では紫上に
柏木巻では女三宮に取り憑くなどして
足掛け25年ほどの怨霊生活を送ります
 
長いですねかなり
 
たいてい源氏の恋人は
その馴れ初めが語られるんですが
六条御息所はそのくだりがカットされてて
登場した時からすでに
「すでに飽きがきたっていうか
重くて付き合うのがダルい
けど今更捨てるにも身分上捨てにくい人
というあつかい
 
六条御息所の方は
源氏に深く執着してるけれど
年上であることに引け目を感じて
(年齢差は6歳、源氏23、六条29)
グイグイいけない、でも好きだし、
で悶々のテイ
 
死期を悟った時は
遺言として源氏に
「決してあなたの愛人にだけはしないでください」(「かけてさやうの世づいたる節に思しよるな」澪標)
と奮ってる遺言を託し死去
 
源氏はその遺言を守り娘は冷泉帝に入内します
 
女性としては
全く思うに任せない人生で
幸せとは到底言えなかった人生なのに
なぜ女性に人気があるのでしょうね
 
家に帰ればエラそーに寝転んでるだけの
腹が出て禿げてる自分の光源氏
日々こまめに抱きそして募り行くばかりの
殺意の実現
六条の生霊活動に重ねてはるんでしょうか
 
それとも
桐壺から読んでいって須磨明石に行き着かず
挫折して葵で終わるから
六条の活躍が印象的なんでしょうか
 
他の回答として私の知るところでは
実に保守的でマッチョな男性が
「見事に妻となり母となってくところがいい」
と、玉鬘を好きだといい
 
めんどくさい親戚身内との
終わりなき抗争に疲れ果ててるマダムは
「忍従ライフ」をわが身に重ねて
明石がいいと言ってらした
 
六条御息所の次に人気なのは
花宴巻で登場する朧月夜ですが
彼女、誤解を恐れずに今風に言えば
「飲み会の二次会で
酔ってイケメンにお持ち帰りされて
そのままセフレ関係を続けたヤリマン
なんですけど
この表現でもファンは離れないでしょうかね
 
ちなみに私は
花散里が好き
ていうか、いいな、てオモイマス
 
地味系ブスでそんなに愛されてた訳じゃなく
自分から源氏に遠慮して
褥下がりしてるけれど
源氏の長男 夕霧の母親代わりを任されるて
これ、すごい性愛越えた
信頼関係
 
そういう勝ち方もあるんだよなー
 
って
燻し銀のミドレンジャー観てる気分で
 
それに
肉体的血縁的に母でなくても母であれた
そういう彼女のありようが
とても豊かでいいと思います