(024)川 (百年文庫)/ポプラ社

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11月16日読了。
川をテーマにした短編3編が収められています。
裏表紙のあらすじを読むと、

「頼りない夫と気難しい姑、打ち続く災厄にもへこたれずに生き抜く女性の輝き(織田作之助『蛍』)」とあったので、野次馬根性で手が出てしまいました(笑)
しかも、京都の伏見にある船宿が舞台ということで、京都が舞台となったら読むっきゃないでしょ!

これがびっくり(゚д゚)!、この女性、登勢というのですが、というのが坂本龍馬のお姑さんだったんです。
それまでにも潔癖症の夫に渡る世間ばりの姑いびり(小姑も登場)、しかも我が子のように育てた拾い子は連れて行かれてしまうというほんとに途中で読んでて可哀想になってしまったんですが、大事な娘を嫁にやった相手が死んでしまったとあっては…

それでも、登勢はそんな災厄にじっと立ち向かうかのように、懸命に働いていく。どんな災厄も、川の流れのようにいつかは過ぎて行く。女性の強さが光る一作だと思いました。


他2編は、ちょっとホラーテイストの入った日影丈吉の『吉備津の釜』(一番好きだったのはこれかもしれません。じゃぁこっちの感想書きんさいや!笑)、
室生犀星の『津の国人』(あづさ弓ま弓つき弓…の有名な歌をベースにした作品です。筒井という夫の帰りを待つ女性の健気さ!真似できん!)です。