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ん?きぃかな?
「時々...なにかが走る音がしない?」
「引越さはるん?」
「はい。近所なんですけど。」
「そうか、ええなー。」
「いえ、これからは背中に重いローンを背負いますよ。」
「この家、賃貸で住む人いはるけど、買い手はつかへんな。」
「...住み心地、悪くなかったですけど。売っていたこともあるんですか?」
「そら、オーナーは手放したいやろ。」
「...?」
「昔、住んではった おじいさんと大きい犬が亡くならはってな。この家で。それ以来、賃貸でしか出さへんもん。」
「おじいさんと...犬?オーナーの娘さんのご家族では???」
「娘家族なんか、会ったことないで!」
「...という話を聞きました。」

‼︎‼︎
「そのおばさんに、からかわれたんじゃないの?」
「わからん...」
「ニャ...」

‼︎‼︎
大好評につき(いつもより、アクセス数もイイねも減っていますが?
)、今日も納涼ホラー話にしました。
1年半前、今のマンションに引っ越す前は、近所の戸建て賃貸に住んでいました。
京都の家は、鰻の寝床なんて言うように、正面から見たら「細ッ!」というくらい細長い家でした
1階のリビングダイニング,水場と、
2階に2部屋と納戸。
折りたたみの階段を延ばして登ると、屋根裏も広く、私は屋根裏をハンドメイドの工房にしていました。
家の隣には小さな用水が流れていて、今頃の季節ならザリガニやアオサギがいました。
オーナーは、その付近の地主のおばさま。
なんでも、娘さんのご結婚に合わせて作った家で、子供が3人生まれたので 手狭になり、賃貸物件にすることにしたのだとか。
地主さんからは他に1組の家族が住んだのよと聞いていましたが、特に気になることもありませんでした。
夫も私も働いていましたし、在宅の時間は朝晩だけ。
ある晩、夫も私も1階にいるのに、2階から何かが走り回るような音がする。
様子を見に行ってみると、きぃはベッドで寝ています。気のせいか。
そんなことが、頻繁にありました。
でも、いつも怖くなかったんです。
何年かして、夫が意を決したように聞いてきました。
それは、以前から私も気になっていたことでした。
この家、何かいる

だけど、不思議と怖い感じはしないし、害獣駆除業者さんも「ネズミも、何もいない」と言うんです。
そんなこともありながら、その家には5年半ほど住みました。
マンションを買って、引っ越すことに決め、処分するものの片付けをし始めると、ご近所の それまで話をしたことがない方が声をかけてくださいました。
な、なぬー
‼︎‼︎‼︎
ご近所さんと別れ、帰宅。
それから間も無く引っ越して、その家の前は通ることがありません。もう、他のご家族が住んでいるのかも、分かりません。
引っ越してからも、何かが走っていたとは思うものの、怖かったとは感じません。
だけど、本当におじいさんと犬が あの家で亡くなっていたなら、あの何かが走る音は 大きな犬の霊だったのかなと思いました。
ちなみに、あの家で飼い始めたきぃは、それからスクスク成長し、小型の犬よりは大きくなりました
納涼度★☆☆
