D-BOYS STAGE 10th「淋しいマグネット」
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壊れなければ、近づけない。
何もないこの町には、僕らの青春があった。

十年ぶりの再会、僕は少しだけ嘘をついた。

――そして、残された一粒の種。

(予告編Movie)http://t.co/sTdsEiK8

D-BOYSの10作品めとなる作品はスコットランドの若手劇作家、ダグラス・マックスウェルの“OUR BAD MAGNET”
生まれ変わったら舞台の人になりたい!-51sRfhnWXTL.jpg

世界中で上演され、お隣韓国でもロングランの人気公演だったそうですが、日本では初のお披露目。

韓国では『壊れた磁石』と訳されたタイトルだったようですが、D-Stageでは『淋しいマグネット』とされ、舞台もスコットランドの港町ではなく、日本の千葉県にある架空の港町に設定を変えていました。


登場人物は4人。
それぞれ9歳・19歳・29歳を演じ分けるのが最大の見処。

しかもD-Stageでは8人の役者がダブルキャスト、ベテランチームのReds、若手チームのBlues、シャッフルされたWhites・Purplesと、4チームに分けて上演され、各組ごとに異なるカラーを出していました。

私が観たのはWhitesとPurples。
どちらのチームも素晴らしかったです。
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チラシやパンフレットも美しく、また、劇中劇の衣装や小道具も芸術性が高くて演劇好きにはたまらない。
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8人とも印象深い演技をされていたけど、中でも一番目が離せなかったのは、リューベン役の瀬戸康史君。
本当に彼の俳優としての力を見せつけられました。
ミュージカル・テニスの王子様で菊丸を演じた時も、本当に漫画の中から飛び出てきたようなビジュアルや演技でしたよね。

転校生のリューベンから、物語を語るストーリーテラーに変わる様が同一人物に思えない。
感動で鳥肌が立つ程でした。

同じ役を演じたのは、D2の阿久津君。
タバコを吸うシーンが無かったのは、彼がまだ16歳だからでしょうか。
16歳とは思えないしっかりとした演技、こちらのリューベンにも感動。

あらやんこと荒木君と、汰斗君が演じたトオルは、ちょっとイヤな奴になって、観る者に苛立ちを感じさせる演技が忘れられない。

ゴンゾを演じたのは、えんやこと遠藤君と、ヴェニスの商人で女性役を見事に演じきった碓井君。
この2人も演技の幅が広くて、良い意味でイメージが崩されました。

そしてシオン役の柳下大君、陣内君。
ちょっとお人好しで、バカにされそうなキャラだけど、真面目で優しいシオンの人柄をよく表せていて、切なくなりました。

俳優さんだけでなく、アンサンブルのダンサーも素晴らしくて。

こんなクオリティーの高い作品に出れる俳優さんを、心から羨ましいと思いました。

最後の幻想的なシーン、目に焼き付いて一生記憶に残りそう。
ラストでは、あちこちからすすり泣きの音が聞こえてきました。
私も感動でしばらく心拍数が高かったです。

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原作の戯曲を読みたくなって、ペーパーバックをAmazonで購入。
いつかイギリスでオリジナルも観てみたいな。

8月にDVDとなって発売されるので、楽しみです。