無意識の言葉が誰かを傷つけていたかもしれない


 

高校生と話しているときに、
 

 

「その言い方、けっこう傷つくんですよ」
 

 

とまっすぐに教えてくれた場面がありました。

 

 

責めるような雰囲気ではなく、ただ事実だけを落ちついて伝えてくれた感じでした。
 

 

その言葉を受け取ったとき、胸の奥が静かに揺れました。
 

“あれ?私も無意識のうちに同じような言葉を使ってきたことがあったかもしれない…”
そんなふうに、これまでの自分の関わり方をふり返るきっかけになりました。

 

 

 

養護教諭をしていたころ、健康診断の日には当たり前のように
「男子はこっち、女子はあっち」
と声をかけていました。
 

 

そのときの私は、流れをつくるための“必要な案内”と思っていました。
 

 

 

でも今ふり返ると、その言葉が性別に違和感を抱える子にとって
小さな痛みになっていた可能性があります。

 

 

悪気はありませんでした。
だからこそ、見えなくなっていたのだと思います。
 

 

大人の“当たり前”が、子どもにとっては重たく響くことがあるということに。

 

 

 

子どもは、違和感をちゃんと感じています


 

学校ではよく「悩みがあったら相談してね」と声をかけます。
 

 

もちろん大切な言葉です。

 

 

 

でも、子どもたちが抱える“違和感”はそのもっと手前にあって、
本人の中ではすでにしっかり存在していることがあります。

 

 

ただ、
 

 

「言っても大丈夫かな?」
「言っても伝わらないかもしれない」
 

 

そう感じると、子どもは言葉を飲み込みます。

 

 


子どもが声を出せないのではなく、
大人がその違和感に気づけていないだけ

 

 

そんな場面も多いのだと思います。

 

 

 

大人が慣れた感覚のままでいると、
子どもの世界の“ざらつき”は見えにくくなります。
 

 

だからこそ、大人がときどき自分の感覚をふり返ることが必要になるのだと思います。

 

 

 

小さな子の疑問が示す、大人の“古い前提”


 

性教育の時間、小さな子がこう尋ねました。

 

 

「むねってプライベートゾーンなのに、なんで男の子は見せてもいいの?」

 

 

その問いは、とてもまっすぐです。
その子にとって胸は大切な部分で、男女の分け方とは関係のない“自分の体の感覚”です。
 

 

けれど、教材の絵では
「女子=胸を隠す」「男子=海パンで胸を出す」
という構図が“当たり前”として示されています。

 

 

幼稚園でも、
“男の子は胸を見せるもの”という前提で話す場面があります。

 

 

でも、小さな子はちゃんとそのズレに気づいているんです。
 

 

「なんで?」「これっておかしいよね?」
 

 

という違和感をまっすぐ感じています。

 

 

 

あのとき、私は気づきました。
アップデートできていないのは、子どもではなく大人のほうだと。

 

 

 

困っている側が、さらにがんばらなくてよいように


 

性別の違和感を抱える子、
“男子だから”“女子だから”の枠にひっかかる子。

 

 

そういった子どもたちは、
“自分から言わないと配慮されない”という構造そのものが負担になっています。
 

 

困っている側がさらにもうひと踏ん張りしないといけない世界は

やさしくありません。

 

 

本当は、
大人が先に気づく
そこからじゃないと、安心できる環境はつくれません。

 

 

大人の感覚が止まっていると、
子どもが先に疲れてしまいます。

 

 

 

子どもの世界に寄り添いたいならまず“当たり前”を疑ってみるところから


 

子どもの世界に寄り添いたいなら、
大人のほうが、自分の“当たり前”に何度でも立ち返る必要があります。
 

 

子どもはすでに感じていて、気づいていて、
大人の感覚のほうが追いつけていないこともあります。

 

 

大人にとっては当たり前でも、
子どもにとってはひっかかりになることがある。
 

 

そしてその違和感は、言葉になる前から、もう子どもの中にあります。

 

 

 

だからこそ、関わるたびに
 

 

“この子はいま、どんなふうに感じているんだろう?”
 

 

と、子どもの側から世界を見直してみること。

 

 

その姿勢こそが、
子どもの違和感に気づき、
子どもと本当に通じ合っていくための土台になるのだと思っています。

 

 

 


■今日の問いかけ

・あなたが「これ、昔の感覚かもしれない」とふと気づいた瞬間はありますか?
・子どもの違和感を受け取れなかった経験はありますか?
・自分の“当たり前”を疑うとしたら、どの部分をふり返ってみたいですか?

 

■今日できる小さな一歩

 

今日ひとつだけ、口にする言葉を意識してみてください。
 

 

その言葉、誰かの違和感を置き去りにしていないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日のサスケさん💕

落ち葉🍂とサスケさん🐕同じ色🧡

かわいい💕