「どの道に進むか」で悩む季節に
進学先を最終決定する季節。
「向いているかわからない」「続けられる自信がない」――
そんな言葉を聴くとき、子どもたちはただ迷っているのではなく、
本気で考えているからこそ悩んでいるのだと感じます。
大人としてはついアドバイスしたくなりますよね。
「資格が取れるから」「この仕事は安定しているから」と、
“手段”の話に焦点を当てて話を進めてしまいがちです。
でも、職業はあくまで“手段”です。
「その仕事を通してどんなふうに生きていきたいか」
「どんな貢献をしたいか」を考えることのほうが大切です。
それが見えていれば、方法(手段)はいくらでも選ぶことができます。
たとえば、「看護師になりたい」という子がいたとします。
「向いているかな」「続けられるかな」と悩むとき、
看護師という“手段”に注目すると、就職率や給料の話になってしまいます。
でも、「看護師になってどうしたいの?」と尋ねると、
「患者さんを笑顔にしたい」「病気でつらい人を元気づけたい」といった“目的”が見えてきます。
その目的を叶えられる仕事は、看護師だけではありません。
医師かもしれないし、技術者やセラピストかもしれません。
それでも「やっぱり看護師がいい」と思うなら、
“看護師になること”を目標にするのではなく、
「どうなりたいか」を目標にすればいいのです。
辞めたけれど、想いは変わらなかった
私は、もともと養護教諭をしていました。
子どもの頃からの夢で、ようやく叶えた仕事でした。
中高生と関わる仕事がしたくて、
生徒の話を聴き、一緒に考え、解決していく――
そんなことがしたくて養護教諭になりました。
けれど、学校というシステムの中で感じた難しさもあり、
やがて辞めることを決めました。
今はスクールカウンセラーとして働いています。
場所は変わりましたが、やっていること・やりたいことは変わっていません。
中高生と関わり、話を聴き、共に考える。
私が大切にしたい“目的”は、ずっと同じなのです。
“手段”はいつでも変えていい
進学先や職業というのは、“ゴール”のように見えますが、
本当は“目的を実現するための手段”のひとつにすぎません。
心理学者のアドラーは、「人は目的をもって行動している」と述べています。
つまり、どんな行動にも“こうなりたい”という意図があるということです。
だからこそ、進路を考えるときも「何をするか」ではなく、
「どんな自分でありたいか」を見つめることが大切なのです。
「やってみて違った」と思ったら、変えてもいい。
目的がはっきりしていれば、
そのための手段は何度でも選び直すことができます。
子どもが迷っているときこそ、
「どっちが向いている?」ではなく
「その道のどんなところに惹かれるの?」と聴いてみてください。
その問いかけが、子どもが自分の心と対話するきっかけになります。
子どもと“目的”を語り合う関わり
進路の話というのは、つい“答え探し”のようになりがちですが、
本当は“自分の中にある想いを見つめる時間”なのだと思います。
大人が“問いを投げる存在”になることで、
子どもは少しずつ、自分の中にある答えを見つけていきます。
「目的」が明確になれば、
どんな道を選んでも、それを自分の人生として歩いていけるのです。
そしてその力は、進路だけでなく、
これからの生き方そのものを支える土台になります。
私たち大人にできるのは、“答えを示すこと”よりも、
“問いを通して、子どもが自分の中の答えに出会うきっかけをつくること”なのだと思います。
🔹問いかけ
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子どもが選ぼうとしている“理由”を、聴いたことがありますか?
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「向いている」「安定している」以外にその子が大事にしたいことは何?
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子どもが迷っているとき、どんな問いを投げかけたいですか?
🔹今日できる小さな一歩
子どもが何かを選ぼうとしているとき、
まず「どうしてそれをやってみたいと思ったの?」と聴いてみましょう。
その問いかけひとつで、
子どもは“自分の目的”に気づき始めるかもしれません。
今日のサスケさん💕
お散歩行きたい!早くして!!
かわいい💕

