支援のための「小さな嘘」に感じた違和感

 

先日のコンサルテーションの時間で、

生徒を外部の機関につなげることについて提案を受けました。

 

その提案じたいは、私も賛成でした。

 

ですがその中で、学校側として

「当該生徒には本当の理由を生徒に伝えず、別の人と話す流れをつくる」と。
 

 

 

誰も悪くありません。

みんなが「この子のために」と考えていました。
 

 

 

それでも、心の中に小さなモヤモヤが残りました。

 

 

 

それは「嘘をつくこと」への抵抗というよりも、

生徒本人の意見を聞かず、選択肢のないまま決まっていくことへの違和感でした。
 

 

 

たとえ提案をして、生徒が私たちが望む方向を選ばなかったとしても、
支援をする側としてできたことは

 

生徒が必要な支援につながるために、どんな働きかけができるかを考えることだったのではないかと思ったのです。

 

 

 

 

 


 

 

スムーズさと本人の意思のあいだ

 

学校や支援の現場では、時間も人手も限られています。
 

 

だからこそ、「スムーズに支援につなげる」ことが優先されるのは自然なことです。
 

 

 

けれども、その流れの中で、本人の気持ちを確かめる機会がなくなってしまうことがあります。
 

 

話し合いの場に本人がいなかったり

「どう思う?」と尋ねる時間が持てなかったり。
 

そんなとき、本人の意思が置き去りになってしまうのを感じます。

 

 

 

支援は、誰かの代わりに決めることではなく

本人が自分の足で歩けるように、力を貸しながら一緒に進むことだと思います。
 

 

「あなたはどうしたい?」と聞くことも

手を差しのべることも、どちらも支援です。
 

 

その二つを行き来しながら、

本人が「自分で選び、進む」感覚を取り戻せるように支える――
 

 

それが、私の思う支援のかたちです。

 

 

 


 

 

 

誠実さには方向がある

 

今回のケースで、

先生方は「この子をより多くの人とつなげたい」という気持ちから動いていました。
 

 

本当のことを伝えたら拒否されるかもしれない、

でもつながれば助けられるかもしれない――。
 

 

 

それは、その子の未来を思う“誠実さ”から出た行動だったのだと思います。

 

 

 

一方で、私の中にあったのは、「この子の信頼を守りたい」という誠実さでした。
 

 

つまり、誠実であったのはどちらも同じ。
ただ、心を向けていた方向が違ったのです。

 

 

誠実さとは、「正しいかどうか」を決めることではなく、
「私は何に誠実でありたいのか」を問い続けることなのだと思います。

 

 

 


誠実さとは問いを手放さないこと

 

心理学者カール・ロジャーズは、

支援者が自分の感情や迷いに正直でいることを信頼関係の土台だと言いました。
 

 

いつも正解を持っている必要はなくて、

「これでいいのかな」と感じながら関わることも、支援の一部なのだと思います。

 

 

 

そして、人は「自分で決めた」と感じられるときに最も力を発揮できるものです。
 

 

 

だからこそ、支援する側ができるのは

本人が自分で選び取れるように環境を整えていくこと。
 

 

ときには調整したり周りを巻き込んだりしながら、その子が安心して選べるように道をつくっていく。
 

 

その積み重ねが、支援者としての誠実さにつながるのだと思います。

 

 

 


あなたは何に誠実でありたいですか

 

支援の現場には、いくつもの“正しさ”が共存しています。
 

 

けれども、どの正しさも、すべての場面で通用するわけではありません。
だからこそ、「自分はどんな誠実さを選びたいのか」を問い続けることが大切です。

 

 

誠実さとは、いつも迷いの中にあります。
 

 

目の前の子どもに誠実でありたいと願うほど、
同僚との信頼、チームの方針、自分の役割のあいだで揺れることもあるでしょう。
 

 

その揺れの中で、「私が今、大切にしたい誠実さは何だろう」と自分に問いかける。
 

 

モヤモヤする場面に出会ったとき、
「私はこの子の、どんな力を信じたいんだろう?」と立ち止まってみてください。
 

 

その問いが、次の関わり方を考える小さなきっかけになるはずです。

 

 

 


今日の問いかけ

  • あなたが今、いちばん大切にしたい“誠実さ”は何ですか。

  • 正しさと誠実さがぶつかるとき、どんなことを感じますか。

  • 子どもや生徒と関わる中で、「選べる」瞬間をどうつくれそうですか。

 

 

 


 

 

 

今日できる小さな一歩

 

打ち合わせや日常のやり取りの中で、
「この決定に、本人の意思はどう関われているだろう?」と一度立ち止まってみましょう。
 

 

その問いが、次の誠実な一歩を導いてくれます。

 

 

 


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今日のサスケさん💕

お掃除のじゃまをして反省中ww

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