子どもは本当は知っている

 

先日、2歳半から高校生までの子どもたちに性教育を伝える機会がありました。

 

 

小さな子どもたちとは「自分の体は大切だよ」という話をしたあと

プライベートゾーンについて伝え、

ワークシートに人型のイラストを描いて「自分の体の大切なところに丸をつけてみよう」という活動をしました。

 

 

すると、小さな子たちが一生懸命に丸をつけながら、

「ここはこうだから大切なんだよ」と教えてくれるんです。

 

指をさす目はきらきらしていて、

横にいた保護者の方も「そんなふうに考えてるんだ」と驚いたように笑っていました。

 

 

 

その姿を見て私は思いました。

 

 

子どもは本当は、自分の体が大切だという感覚を知っている。 

 

 

大人が「ちゃんと教えなきゃ!」と力を入れる前に、

子どもの心にはすでにその芽が宿っています。

 

だから大人の役割は“ゼロから知識を植えつけること”ではなく、

“その感覚を守り、言葉にできるように支えていくこと”なんだと感じました。

 

 

 

ユネスコの『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』でも、

幼児期から「自分の体は大切」という感覚を育てることが強調されています。

 

 

つまり、大人が一人で抱え込まなくても

子どもはすでに感じている部分があるのです。

 

 

 

 

 


「背負い込みすぎ」が子どもに伝わる

 

性教育の場に来られる保護者の多くが

「自分がちゃんとやらなきゃ」と話してくれます。

 

 

その言葉の背景には「親の責任だから」「子どもを守りたいから」という強い思いがあるのですが、

同時にその責任感が、重荷にもなっているように感じます。

 

ため息まじりに「でもどうしていいか分からない」という方も少なくありません。

 

 

「私が全部やらなきゃ」というプレッシャーは

知らず知らずのうちに子どもへも伝わります。

 

親がいつも肩に力を入れていると、子どもは「失敗してはいけないんだ」と感じてしまうこともあります。

 

 

 

ユネスコのガイダンスは、性教育は家庭や学校だけでなく社会全体で支える営みだと示しています。

 

教材や専門家、地域のサポート体制がそろってこそ成り立つもの。

「全部一人でやらなきゃ」という思いを少し手放すことは、子どもに「大人みんながあなたの味方だよ」というメッセージを届けることにもなるのです。

 

 

 

 


「話す自由」が信頼を育てる

 

「親にだけは何でも話してほしい」と願うのは自然な気持ちです。

 

 

でも現実には、「親に心配をかけたくない」と思う子がたくさんいます。

 

 

私のカウンセリングの現場でも、

「親には言えないけど、先生には話せる」「友達のお母さんには安心して相談できる」という声に出会うことは少なくありません。

 

 

そんなとき、親御さんは「なんで自分にだけ話してくれないの?」と不安になることもあります。

 

 

でも、大事なのは子どもに“話す自由”があること。

 

 

話すかどうか、誰に話すかを選べることそのものが、自己決定力を育てます。

 

 

 

ユネスコのガイダンスでも、性教育の目的は「正しい知識を与えること」だけでなく、批判的思考や自己決定力を育てることだとされています。

 

 

つまり「親に全部話してほしい」というゴールよりも、「子どもが自由に選べる環境を用意しておく」ことが信頼を深める土台なのです。

 

 

 


見守ることは“放っておく”ことじゃない

 

悩んでいる子を見ると「今すぐ助けなきゃ」と思うのが大人の心。

 

 

でも、ときには「自分で解決してみたい」という子どもの思いを尊重することも大切です。

 

 

見守ることは決して「放っておく」ことではありません。

背中を向けるのではなく、すぐそばで「必要なときには支えるからね」と態度で示すこと。

 

それが、子どもにとっての安心になります。

 

 

 

実際に高校生の相談で、「お母さんにはまだ言えないけど、自分で考えてから話したい」という声を聞いたことがあります。

 

 

その子は数週間後、「やっぱり相談したい」と自分から親に話すことを選びました。大人が“待つ力”を持つことで、子どもは安心して自分のペースで成長していけるのだと思います。

 

 

 


「誰かの子」を支えることが、自分の子を守る

 

性教育の場でよく話題になるのは「自分の子との関係性」ですが、それだけにこだわらなくてもいいと私は思っています。

 

 

というのも、誰かの子の話を聴ける大人がいることが、その子の安心になり、めぐりめぐって自分の子を守ることにもなるからです。

 

 

「友達のお母さんになら言える」「保健室の先生になら安心して話せる」。

そんな存在が社会に増えることは、すべての子どもにとっての安全網になります。

 

 

 

ユネスコのガイダンスでも、性教育は「個人」ではなく「コミュニティ全体」で育てるものだとされています。

 

 

だから、子どものためにできることは「わが子に全部伝える」だけじゃなく、「他の子にとって安心できる大人になる」ことでもあるんです。

 

 

 


遅すぎることはない、今からでいい

 

「小さい頃から伝えていないと、もう遅いのでは」と心配する声もあります。

 

 

でも、ユネスコのガイダンスは、性教育は幼児期から青年期、そして大人になってからも“生涯にわたる学び”だと強調しています。

 

 

大切なのは「完璧にやろう」と肩に力を入れることではなく、信じて、託して、少しずつ言葉を重ねていくこと。 

 

性教育は関係づくりのゴールではなく、日常の中で繰り返し育まれていくものです。

 

 

 

あの日出会った小さな子の姿を思い出すと、

「子どもは本当は知っている。

その素直な心に残るように、丁寧に伝えていけばいいんだ」と改めて思います。

 

 

遅すぎることなんてありません。

今からでも始められる一歩を、大人も一緒に歩んでいきましょう。

 

 

 


今日の問いかけ

  • あなたは「子どもに全部話してほしい」と思いすぎていませんか?

  • 子どもの「話す自由」を信じて待つ余裕、持てそうですか?

  • 誰かの子どもの支えになること、自分の子のためだと思えますか?

 

 

 


 

 

 

今日できる小さな一歩

「あなたの体は大切だよ」と、シンプルに子どもに伝えてみましょう。
それだけでも、安心の種が子どもの心に残ります。

 

 

 


 

 

 

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今日のサスケさん💕

誰よりも肘掛け使いがうまいやつww

かわいい💕