高校生との会話から見えた「反抗できない」気持ち

 

先日、生徒と話していたら

 

 

「反抗期って大事だよね」
 

 

と、生徒がつぶやきました。

 

 

その子はこれまで一度も親に反抗したことがなく

ずっと「いい子」で過ごしてきたそうです。

 

本当は思うことがあるのに言えない。

親に反論する方法もわからない。

 

だから、やり方を知りたいけれど、今さらどうしたらいいのかわからない――

 

 

そんな気持ちを打ち明けてくれました。

 

 

 

友達やきょうだいからも「ちゃんと反抗したほうがいいよ」と言われたそうです。

 

でも本人にとっては簡単なことではありません。

これまで「飲み込む」ことでやり過ごしてきたから、気持ちを声にすること自体が難しくなっているのです。

 

 

 

その姿を見て、私は「反抗できることって、実はすごく健全なことなんだ」と改めて感じました。

 

 

 

 

 

 


反抗期は「自分の気持ちを口に出す練習」

 

「反抗」と聞くと、親に口答えしたり、態度が悪くなったりというイメージを持つ方も多いと思います。

 

 

確かに表面的にはそう見えることもあります。

けれど、その奥にあるのは「自分の気持ちを口に出してみたい」という思いです。

 

 

 

子どもは小さい頃、親の言うことをそのまま受け入れて過ごすのが自然です。

ところが成長するにつれて、

「本当はこう思う」「それは嫌だ」と心の中に自分の声が生まれてきます。

 

 

反抗期とは、その声を実際に口に出してみる最初のチャレンジの時期。

だから「反抗期=自分の気持ちを口に出す練習」と言えるのです。

 

 

ただ、その練習には勇気が必要です。

慣れていない子にとっては、たったひとこと「いやだ」と言うだけでも、心臓がドキドキするほどの冒険になります。

 

 

今回の生徒のように「反抗できない」と悩む子は、

ずっと飲み込むことを選んできた分、その冒険に踏み出す足がなかなか出せなくなっているのかもしれません。

 

 

 


信頼関係があるからこそ、安心して言える

 

子どもが安心して気持ちを言えるかどうかは、親との信頼関係にかかっています。
 

 

「こう言っても、親は自分を見放さない」
 

 

その確信があるからこそ、子どもは安心して反抗できるのです。

 

 

 

心理学者ボウルビィの「愛着理論」では、子どもにとって親は「安全基地」だと言われています。

基地があるからこそ、外の世界に冒険に出られる。

 

 

反抗期も同じで、親との関係が安全な場所であるからこそ、「違う意見を言ってみよう」と勇気が出せます。

 

 

 

私が養護教諭として中学校に勤めていた時。
中学時代に毎日のように反抗して手を焼いた子がいました。

 

ところが、数年後、その子が高校生になって町で偶然再会したとき、

一緒にいた友達に「え?だれ?」と聞かれて、

 

 

「あぁ!中学の時に担任よりお世話になった人!」

 

 

と紹介してくれたんです。

そのとき、「ああ、反抗できたのは信頼があったからなんだ」と感じました。

 

 

 


親離れと子離れが同時に進むとき

 

反抗期は、子どもにとっての「親離れ」と同時に、親にとっての「子離れ」でもあります。
 

 

いつまでも親の言うことをきく「子ども」ではなく、一人の人として自分の考えを持ち始める時期。

親はそれを受け止めることで、「子ども扱い」から少しずつ手を離していく必要があります。

 

 

 

研究でも、子どもの進路や友人関係などの選択を親が尊重し、手放していくことが「子離れ」の大切なプロセスだと示されています。

 

 

親が子どもの自立を認めることは、子どもの自己肯定感や自主性を育てる上でもプラスに働くと言われています。

 

 

 

でも、頭でわかっていても親にとっては簡単ではありません。

 

 

私が関わったある高校生も、進路のことで親と何度もぶつかっていました。

「お母さんは安心してほしいから言ってるんだろうけど、私は自分で決めたいんだよね」と打ち明けてくれたことがあります。

 

 

あの姿はまさに“親離れと子離れが同時に進む瞬間”だったなと思います。

親子の両方に葛藤があって当然。

でもそのぶつかり合いを通して、関係は新しいかたちに育っていくのだと感じます。

 

 

 


反抗できない子の苦しさも忘れずに

 

一方で、すべての子が声を出せるわけではありません。

 

 

今回の生徒のように「反抗できない」ことに悩む子もいます。

 

 

周りから見れば「いい子」。

でもその内側では、「言いたいことを言えない」「ずっと我慢してきた」という苦しさを抱えています。

 

 

反抗期が激しい子にも、反抗できない子にも、それぞれのしんどさがあります。

 

 

 

大切なのは「反抗がある・ない」で子どもの良し悪しを決めることではなく、「心の中の声を安心して出せる関係があるかどうか」。

そこにこそ目を向けていきたいと感じました。

 

 

 

そのために大人にできるのは、反抗を止めることではなく、

「そう思うんだね」「そう感じたんだね」と一度受け止めることです。

正そうとしなくても、子どもは安心して自分の声を育てていけます。

 

 

反抗を“困った行動”ではなく“成長のサイン”と見られるかどうかが、親や支援する側にとっての大切な視点なのだと思います。

 

 

 


今日の問いかけ

  • あなたは、子どもの頃「親に自分の気持ちを言えたな」と思える場面はありますか?

  • 今のあなたにとって、「言いたいことを言える安心な関係」ってどんな人との間にありますか?

  • もし子どもが反抗してきたとき、それをどう受け止めたいですか?


     


今日できる小さな一歩

 

誰かと話すときに、「自分はこう思うよ」とひとこと添えてみましょう。

反抗でなくても、自分の気持ちを声に出す練習になります。

 

 

 


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今日のサスケさん💕

お散歩まだかなー?

はいはい!行こうね!

かわいい💕