皮膚は脳と同じ由来の臓器

 

人の身体の中で、いちばん大きな臓器は「皮膚」です。
 

 

普段は「外からの刺激を守るバリア」や「体温調整」などの働きを思い浮かべるかもしれませんが、実はそれだけではありません。

 

 

皮膚は、脳と同じ「外胚葉」という細胞からできています。
 

 

つまり、皮膚は脳とルーツを同じくする臓器。

「身体をおおっているけれど、実は心とも直結している臓器」と言えるのです。

 

 

だからこそ、皮膚に触れることは単なる身体的な行為ではなく

心に触れることに近いのかもしれません。

 

 

 

 

 


「触れる」と「触れられる」は同時に起こる

 

触覚の面白いところは、

「触れている」と同時に「触れられている」も感じることです。
 

 

たとえば、誰かの肩にそっと手を置いたとき。

触れられた相手だけでなく、自分もその温かさや質感を感じ取ります。

 

 

この「双方向の感覚」こそ、触覚の特徴です。
 

 

 

触れることは一方通行の行為ではなく、互いに感じ合うやりとり。
だから、触れることは「コミュニケーション」そのものなのです。

 

 

 


赤ちゃんは触覚から育つ

 

五感が発達していく順序は

「触覚 → 聴覚 → 味覚・嗅覚 → 視覚」と言われています。
 

 

つまり、赤ちゃんが生まれたときにまず必要なのは「触れ合い」なのです。

 

 

抱きしめられ、温かさを感じる。
次に、やさしく声をかけてもらい、音やリズムを通して安心を得る。
そのあとで食べることや匂いを通して育ち、

最後に視覚が発達していきます。

 

 

人が育つプロセスそのものが、「まずは触れ合いから始まる」ということを物語っています。
 

 

だからこそ、赤ちゃんにとって抱っこやスキンシップは

ただの習慣ではなく生きていくための根っこなのです。

 

 

 


スキンシップと触覚の役割

 

研究でも、赤ちゃんや子どもにとってスキンシップが情緒の安定や安心感に直結することがわかっています。
 

 

触覚は最初に育つ感覚であり、人が安心して他者とつながるための土台。
「抱きしめられる」「背中をさすってもらう」「髪をなでてもらう」といった小さな触れ合いが、心に大きな安心を届けてくれるのです。

 

 

そして、その役割は年齢とともに変わっていきます。
 

 

小さなときは、親や身近な大人とのスキンシップが安心の源。
やがて成長するにつれて、

友達と肩を組んだり、恋人と手をつないだりと

触れ合いの形は移り変わっていきます。
 

 

 

でも根っこは同じで、「あなたを大切に思っているよ」というメッセージを受け取り、また届け合うことなのです。

 

 

 


保健室での女の子との時間

 

私が荒れた中学校に勤めていたとき。

保健室に毎日のようにやって来る女の子がいました。
 

 

学校生活ではとても荒れていて、授業中のトラブルも多く

先生たちも手を焼いていました。

 

 

 

でも、保健室に来ると彼女は「先生、髪の毛とかして」と言うのです。
 

 

直接皮膚に触れるわけではありませんが、

髪をとかすという行為は頭皮を通してやさしく触れることでもあります。

 

 

彼女はそれが大好きで、椅子に座って待っていることもしょっちゅうありました。
 

 

 

髪をとかす時間が増えるにつれて、

彼女は少しずつ気持ちを話すようになっていきました。
 

 

悲しいこと、苦しいこと、嬉しいこと、楽しいこと…。

 

 

きっと、面と向かって話すのは照れくさかったのかもしれません。
でも、背後から髪をとかしてもらう安心感の中では、

ことばが自然にこぼれてきたのです。
 

 

私はその時間を通して「触れることは、心の扉を開くきっかけになるんだ」と強く感じました。

 

 

 


触れ合うことは「同意」を理解する土台

 

触れることは「私はここにいるよ」「あなたを大切に思っているよ」というメッセージを伝える手段です。
 

 

そして、この感覚を大事にすることが「同意」を理解する土台になります。

 

 

 

保健室で髪をとかしていた女の子も、

きっと心地よいと感じていたからこそ「今日もやって」と言えたのだと思います。
 

 

もし嫌だったら、毎日のように椅子に座って待つことはしなかったはずです。
「心地よい」「そうじゃない」に気づけることは、自分の同意を大切にすることにつながります。

 

 

そして、誰かに触れるときも同じです。
 

 

相手が安心できるように「いい?」とたずねたり、表情や体の反応を受け止めたりすること。
そうやって相手の気持ちを尊重することが、安心であたたかな関係をつくります。

 

 

 

同意って、むずかしいことばに思えるけれど、実はとてもシンプルです。
 

「お互いに大切にしたい」「わかり合いたい」という気持ちのやりとり。
触れ合いを通して、その感覚が自然に育っていくのです。

 

 

 


皮膚に触れることは心に触れること

 

皮膚は脳と同じ由来をもち、唯一「外にある臓器」。
 

 

その第3の脳ともいわれる皮膚をむき出しにして生まれてくる私たちは、

だれもが「触れたい・触れられたい」という気持ちをもっています。

 

 

だからこそ、触れ合うときには「その人の心に触れている」と思って

やさしく関わりたい。
 

 

そして、大切な人とはさらに優しく安心を分かち合うような触れ合いを重ねていけたらいいなと思うし、

子どもたちにもそうであってほしいと願っています。

 

 

 


今日の問いかけ

  • あなたにとって「安心する触れ合い」の記憶はどんなものですか?

  • 子どもや大切な人と、どんなスキンシップを日常に取り入れていますか?

  • 「同意」を伝えるときに、触れ合いの感覚をどうつなげられるでしょうか?


     


今日できる小さな一歩

 

大切な人に、ほんの少しやさしく触れてみる。
 

 

背中に手を添える、髪をなでる、手をにぎる──その小さな触れ合いの中に安心が生まれることを意識してみましょう。

 

 

 


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今日のサスケさん💕

ゴミ出しから帰ったら冷たい視線…ww

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