「褒めてほしい」と言えない気持ち

 

ある生徒が言いました。

 


「褒めてもらいたい。すごいねって言ってもらいたい。」

 

 

私は思わず返しました。
「それって、人として当たり前の気持ちだよね。」

 

 

するとその子は少し下を向いて、ぽつりとつぶやきました。
 

 

「でも…それを言っちゃうのは、自分が嫌な人間みたいで。」

 

 

 

 

本当は褒めてもらいたいのに、それを素直に言えない。
思春期の子どもたちは「人からどう見られるか」にとても敏感です。
 

 

「そんなこと言ったら、わがままって思われるんじゃないか」
「自分勝手だと思われるんじゃないか」
 

 

そんなふうに考えてしまって、ぐっと飲み込んでしまうことがあります。

 

 

 

 

 


本当は見てほしい思い

 

その言葉を聞いて、胸がぎゅっとしました。

 

 

妹や弟と比べられて、できて当たり前。
がんばるのが当たり前。
我慢するのが当たり前。

 

 

そんな積み重ねの中で大きくなると、

褒められても「そんなの当然だから」と素直に受け取れなくなる。
 

 

できなかったときには「こんなこともできないで」と自分を責めてしまう。
当たり前のこともできない自分はダメだと、

自分を嫌いになったり、価値がないと思い込んでしまったり。

 

 

でも、心の奥にはずっといるんですよね。
 

 

「やってるよ」「えらいでしょ」「見て」「ほめて」――

そう言っている小さな自分が。

 

 

 


長女だった私の思い込み

 

話を聞きながら、私も自分のことを思い出しました。
私は3姉妹の長女で、よく「お姉ちゃんなんだから」と言われてきました。
 

 

本当はもっと「私を見てほしい」と思っていたのに、

いつの間にか「甘えること」を忘れて、「しっかりしなきゃ」と頑張るようになっていました。

 

 

誰かに強く言われたわけじゃなくても、

そうやって自分で背負い込んだ思い込みってあるんですよね。
 

 

「いい子でいなきゃ」「しっかりしてなきゃ」って思い込んで、

弱さを見せられなくなる。
 

 

 

同じように「見てほしかったけど言えなかった」という経験を持つ人も、少なくないのではないでしょうか。

 

 

 


親子でも起きるすれ違い

 

子は「心配をかけたくない」と思って黙ってしまうことがある。
親は「余計な負担をかけたくない」と思って自分の気持ちを言わないことがある。

 

 

それぞれに相手を思っての行動なのに、その優しさが裏目に出て、すれ違いになる。

だから誰も悪くない。
 

 

でも、小さな子どもの心には「本当は見てほしかった」という気持ちが残ってしまいます。
 

 

その残った気持ちは大人になっても消えずに、自分を締めつけてくることがある。

 

 

 

そして私は思うんです。
大人はそのままでいいのかな?って。
 

 

ここから先にできることがあるとしたら――。

 

 

 


耳を傾けようとするだけで

 

大事なのは「全部に気づいてあげること」じゃないんですよね。
気づけなかったことがあっても、自分を責めなくていい。

 

 

心理療法の父と呼ばれるカール・ロジャーズは、こう伝えています。
 

 

「人の話を本当に聴いてもらうこと」こそが、心を癒し、前に進む力になる。

 

 

大人が「あなたの声を聞こうとしているよ」と姿勢を示すと、子どもは安心を受け取ります。
 

その安心の中で、大人自身も「あのとき気づけなかったな」「そう思ってたんだね」と、自分の気持ちに気づくことができます。

 

 

そして、気づいたなら、大人の方から口にしていくこと。
 

 

大人が見本を見せるように思いを言葉にするからこそ、

子どもも「自分も言っていいんだ」と感じられる。

 

 

子どもにだけ求めるんじゃなくて、まず大人から。
その姿を見て、子どもも少しずつ気持ちを出せるようになっていきます。

 

 

そして、子どもが気持ちを口にしてくれたなら、

大人が聞いてあげることで心が癒え、前に進む力になるし

 

 

大人自身の心の中の「小さな自分」も同時に癒されていくのではないでしょうか。

 

 

 


今日の問いかけ

  • あなたの周りの子は、本当はどんな言葉を待っているでしょう?

  • あなた自身にも「本当はこうしてほしかった」という気持ち、まだ残っていませんか?

  • その気持ちに「気づいて聞く」ことから始めてみませんか?

 

 

 


 

 

 

今日できる小さな一歩

子どもや身近な人に「最近どう?」と、ただ聞いてみる。
答えが返ってこなくても「聞こうとしているよ」という姿勢は、きっと伝わります。

 

 

 


 

 

 

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今日のサスケさん💕

なんて怖いお顔‼️

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