2025年1月、文部科学省が発表した調査結果によると

令和5年度の不登校の児童生徒は

 

 

小中学生で34万6,482人

高校生で6万8,770人。
 

 

あわせて41万5,252人。

11年連続で過去最多を更新しました。

 


 

私は高校で生徒と関わっていますが

ここ数年、「学校に足が向かない」子は確実に増えていると感じます。
 

 

実際、受ける相談の多くが不登校に関するものです。

 

 

その相談は、生徒本人からもあれば、

親御さんからのことも、担任の先生からのこともあります。
 

 

 

立場は違っても、共通しているのは――「学校に足が向かない」という状況です。

 

 


大人と子どものすれ違い

 

高校では、欠席や欠時が続けば進級や卒業に支障が出ます。
 

 

だから大人は「どうしよう?」と考えます。
 

 

 

そして多くの場合、

「なぜ学校に行けないのか?」という原因や理由を知ろうとします。

 

 

それは、優しさからくる行動でもあります。
原因が分かれば、もし取り除けるものなら取り除けるからです。

 

 

 

でも、子どもと話していて感じるのは――もちろん全員ではないけれど、
「本当の気持ちを親や先生に言えない」子が少なくないということ。

 

 

明確な理由があるわけではない子もいます。


逆に、もう自分の中では「休学したい」「転学したい」と答えを決めているのに

その気持ちを言えない子もいます。
 

中には、表面的には「学校に戻りたい」と話しながら

心の奥底では「学校には戻りたくない」と思っている子もいます。

 

 

 

だからこそ、大人が大人だけで考えて支援の方向を決めてしまうことは

とても危険です。
 

 

当事者の気持ちとずれたまま支援を進めてしまえば、結局うまくいかなくなる。
そしてそのとき一番しんどい思いをするのは、ほかでもない子ども自身です。

 

 

 


子どもが話してくれた声

 

ある生徒は、こう話してくれました。

 

本当は、転学したいってずっと思ってる。

でも、お母さんを悲しませるのがつらくて言えない。

 

 

別の子は、

 

学校に戻りたいって親や先生には言ってるけど…

本当はもう戻りたくないんだよね…

 

 

もちろん、「朝になると体が動かなくなる」と話す子もいますし、
「先生は頑張れって言うけど、その頑張りがもう残ってない」と笑う子もいます。

 

 

 

理由や表現はさまざまでも、共通しているのは――
心の奥にある本当の声が、大人には届いていないことです。

 

 

 


大人としてできることを差し出す

 

子どもに「どうしたい?」と聞くのは、とても大事なことだと思います。
だから、もちろん私もよく聞きます。

 

 

でも、しんどくてパワーがないときって

前向きなことや「したいこと」を考える余力がなかったりします。
 

 

「どうしたい?」と聞かれること自体が、つらくなることもあるんです。

 

 

 

そんなとき、私はこう聞くようにしています。
 

 

「私になにができる?」
「私にどうしてほしい?」
 

 

あるいは、あえて

「したくないことはある?」と。

 

 

 

不思議なもので、「したくないこと」なら、いくらでも出てくることがあります。
そして、その中で“しなくてもいいこと”を少しずつ手放していく。
 

 

そうやって少しずつ力を温存していくと

やがて「したいこと」を考えられるようになっていったりします。



 


迷う時間を支える

 

子どもがどうするかを決めるまでには、時間がかかることもあります。
 

 

すぐに結論を出せなくてもいい。
迷っている時間も、その子にとっては大事なプロセスです。
 

 

大人は「早く答えを出させる」より、「考えられる時間」を守ることも大切です。

 

 

 

ただ、大人の時間の流れと子どもの時間の流れは、まるで違います。
 

 

大人の一年は、あっという間で、気づけば次の季節。
でも高校生の一年は、クラス替え、行事、友だちとの日々…

ひとつひとつが色濃くて、過ぎてしまえばもう戻らない特別な時間です。

 

 

 

だからこそ、迷う時間も大事にしながら

その限られた時間をどう過ごすかを一緒に考えることが必要です。

 

 

 


今日からできる関わりのヒント

 

子どもの声を真ん中に置くために

まず大事なのは「話してくれるまで待つ」こと。
 

 

そして、その待つ時間の中で「安心して話せる空気をつくる」ことです。

 

 

 

そのために、私が大切だと思っているのは、例えばこんなことです。

 

  • 子どもが話したくなるタイミングで、話しやすい雰囲気をつくっておく(穏やかな空気、邪魔が入らない環境)

  • 子どもからの話は、ジャッジせずにまず受け止める

  • アドバイスをする前に、聴いてほしいだけか?一緒に考えたいのか?意見がほしいのか?か確認してみる

  • 子どもも関わる大人も、一人で解決しようとせず、必要な人や場所に頼る

 

どれも大きなことではないけれど

こうした小さな積み重ねが、子どもにとって「話しても大丈夫なんだ」という安心につながります。

 

 

 


今日の問いかけ

子どもが学校に行かなくなったとき、
あなたはその子の“本当の声”を聴くために、どんな時間と空気をつくりますか?

 

 

 


今日できる小さな一歩

今日は「どうしたい?」を一度だけ飲み込んで、
「私にしてほしいことはある?」または「したくないことはある?」と聴いてみる。
返事がなくても「いつでも聞くよ」とだけ残して終える。

 

 

 


💡 noteにももう少し深く書いています。

➤noteもどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

今日のサスケさん💕

角から様子をうかがうw

かわいい💕