本音を教えてくれないのはなぜ?
――それは、自分や大切な誰かを守るためかもしれない
「今日どうだった?」
そう聞いて返ってきたのは
「別に」。
その短いやりとりに、小さな不安やもやもやが残ることはありませんか?
でも、子どもが本音を話さないのは、必ずしも信頼がないからではありません。
ときには、それが自分や大切な誰かを守るための選択であることもあります。
感情がまだ“生モノ”だから
出来事があった直後は、気持ちが整理できていないことがあります。
話すと泣いてしまいそう、怒りがこみ上げてしまいそう――
そんなときは、まず自分の心を落ち着ける時間が必要です。
大人でも同じですよね。
仕事で嫌なことがあっても、帰宅してすぐには話せず
少し時間を置いてからようやく口にできることがあります。
沈黙は「今はまだ準備中」というサインかもしれません。
感情がほぐれたら、意外な本音が出てきた!
「あいつ、ムカつく!」と怒った様子で来室した女の子。
何があったのか聞こうとしても、カッカしていて話にならない。
落ち着くまで一緒に過ごし、
しばらくするとフフフッと笑ってこう言いました。
「なんだ。私ただあの子のことがうらやましかっただけかも!」
感情が整理されると、言葉もやわらかく変わっていきます。
誰にも触れてほしくない領域がある
子どもにも、大人にも、“立ち入り禁止”の心のエリアがあります。
そこには、深刻な悩みや葛藤だけでなく、小さな楽しみや秘密も含まれます。
例えば、こっそり憧れている人のこと。
ちょっと挑戦してみたいけど、まだ誰にも言えない夢のこと。
そういう大切な気持ちは、時に人から守りたくなるものです。
無理に踏み込もうとすると、心の扉はさらに固く閉じられてしまいます。
言葉にするより、そっと感じていたい
本音は、言葉にした瞬間に形が決まります。
「こうだった」と言い切ったとたん
そこから考えや気持ちが動かしにくくなります。
だから、あえて言葉にせず、しばらく心の中で温めていたい
――そんなときもあります。
それは逃げではなく、自分の中でじっくり育てている時間なのです。
守っているのは、自分だけじゃない
沈黙は、自分を守るだけでなく、他の誰かを守るためにも使われます。
「これを言ったら友達が困るかも」
「相手が悪く思われるかもしれない」
そんなふうに周囲の立場を考えて
あえて何も言わない選択をすることもあります。
それは、子どもなりの思いやりや責任感の表れです。
沈黙のあとに、やっと届いた言葉
学校に足が向かなくなった女の子。
担任から勧められて相談室にやってきたけれど、
「特に困っていることはない。話すことはない」と言って黙り込みました。
「そっか。いつでも、なんか困ったことがあったら話してくれると嬉しいな」
とだけ伝え、
沈黙と雑談の時間を何度か繰り返しました。
やがて彼女は、
進路のことで親に反対され、気持ちがどうしようもなくなっていた
と話してくれました。
もしかすると、
この人は話しても大丈夫かを確かめる“試す期間”が必要だったのかもしれません。
黙っている時間も、関係を育てるチャンス
沈黙の時間は、ただの“会話の空白”ではありません。
相手はそこで、自分の気持ちとじっくり向き合っているのかもしれません。
その時間を尊重できる関係は
「話すことができる関係」と同じくらい
あるいはそれ以上に信頼を深めます。
「知りたい」という気持ちを脇に置き、
「あなたの時間を大事にしているよ」という態度を示すことが
沈黙を安心の時間に変えます。
沈黙も、信頼を育てる時間
沈黙は、時に自分を守るためのバリアであり、
時に自分の心を整えるための大切な時間でもあります。
その時間をせかさず、ただそばにいてくれる大人の存在は、
子どもにとって「話しても大丈夫」という確信を育てます。
本音を引き出そうと焦るよりも、沈黙を安心して過ごせる空間に変えること。
それが、言葉以上に信頼を深める関わり方です。
今日の問いかけ
子どもや大切な人の沈黙を、どのように感じていますか?
「自分と向き合う時間」だと思って待てていますか?
今日できる小さな一歩
理由を聞く前に「話したくなったらいつでも聞くよ」とだけ伝えてみる
📘 子どもが話したくなる関わり方をもっと知りたい方へ
noteでも子どもの本音を引き出す関係づくりについて書いています。
➤こちらから👇
今日のサスケさん💕
どんな寝相ww おててピーン!
かわいい💕


