前回(5)の最後に、ウェイウェイ・ウーの二胡(胡弓)を紹介しましたが、投稿後に編集して紹介曲を変更していますので、ご確認下さい。
最初は、「ダーウィンが来た」ED曲のライブ版でしたが、音色や演奏の出来がヘビロテには不向きな出来なので、最新版のスタジオ録音CDからの選曲で「空(くう)」をリンクしました。
「ピッチ(音程)のピンポイント性」の実現は、「胡弓のような粗末な楽器」だと、演奏者の「職人技」(すなわち強い集中力に伴う高度なテクニックと鋭い音感)によって「最高の音色」にまで引き上げます。
しかし、ライブで踊りながら・・・とか、観客に笑顔で愛想振りまき・・など、集中力が分散してしまう状況では、コントロールが乱れた部分はすぐに「粗末な楽器の音色」に逆戻りしてしまいます。
テニスで、ギリギリのコースを狙ってエースを取るべきショットを、観客を見たため集中力を欠いてミスショットにしてしまうようなものです。
では、歌唱の場合はどうでしょうか?
ヘタな歌い手は、「ピッチのピンポイント性」に無頓着で、特に意識すらしませんし、音感もないので、それに合わせることも困難です。
AKBなどの大勢のグループ斉唱の場合、ブラスバンドやオーケストラに譬(たと)えると、「ピッチを全楽器で調音してから合奏する」のが本当なのに、それをせず、「ピッチを合わせずに合奏しているような状態」に、比喩できます。
これでは、グチャグチャ音になり、ヤバイですよね。
ですから、歌をうまくなろうと修練する場合、1人でしっかり「ピッチのピンポイント性」を意識して練習することが、王道となります。
さて、それでは、そろそろ、「RyuU'sメソッド」の概要が見えて来たと思うので、
音感修練用の「ヘビロテ用の楽曲ラインナップ」の紹介に入って行きましょう。
「RyuU'sメソッド」は「押しつけ」ではないので、理論を知って、自分なりのヘビロテ楽曲ラインナップを構成する自由を認めます。しかし、「自分の音楽的才能として刷り込む」教材なので、なるべく良いものを厳選してほしいと思います。
私がお勧めする最初の一曲目は、「美空ひばり りんご追分」です。
選曲理由:昭和最高の歌姫と言われる。音感抜群。楽曲内での演技力も抜群。
とりわけ、「りんご追分」は、旋律ラインが素直で、発声の基礎練習にもなる。覚えやすく、奥が深い。これをしっかり歌い聴かせる歌唱力が備われば、もうその人は「上手い歌手」レベルであること、まちがいない。目標が明確ですね。
美空ひばり りんご追分
この曲を何十回も聴いて、よくよく、なるべく「まるごと」覚えるようにします。
歌詞は二の次で良いので、「旋律をしっかり覚える」目的で、何度も聴きます。
そして、「旋律が耳に残って脳内記憶としても覚えたな」、「よし、ミラーニューロンが働いている」と感じられたら、自分でも歌い始める練習のスタートです。
あとは、「本物を聴く→自分も歌ってみる」の繰り返しの毎日です。
「ピッチのピンポイント性」を終始、強く意識しながら、練習します。
「うまく歌えない」ならば、「まだ反復的に聴くことが不足」していて、「脳内記憶が薄い状態」「まだ、よく覚えていない状態」だと判断して、集中して覚える気持ちで、真剣に聴く回数を増やすことが、根本の解決策です。
一カ月間これを真剣に実践したら見違えるほどの進歩があると思うので、ぜひ試してみて下さい。
しかし、この曲、アレンジは「昭和の古くささ」があるので、何度もループで聴くのには拒絶感が生じるかもしれません。が、旋律はとても良いものであり、中間の語り部分がイヤなら、そこまでの部分を抜き出してのループでもオッケー、全く問題ありません。
但(ただ)し、「中間部の語り」も歌手には必要な素養です。なぜなら、舞台とは「演技空間」だからです。歌手は俳優(女優)ではない、という考えは良くありません。良い歌手とは、歌の中で「名演技」ができる人だからです。
で、この楽曲は全く「古くさく、なんかないっ!」という証明としては、マーティーフリードマンの体験談をお聴きください。彼のような抜群の音感がある人なら、すぐにその良さがわかる、というお話。
マーティーフリードマンの「りんご追分」
というわけで、
「りんご追分」は名曲です。「新アレンジで生まれ変わること」はいつでも可能。
抜群に良い旋律。歌唱の練習に最適。その上、お手本が最高の歌姫、美空ひばり。
ですから、「RyuU'sメソッド」ループ教材の第一曲目セレクトのこの曲。ぜひ、実践してみて下さい。
今回は以上です。