今日はまずはじめに、以前ダンボさんが書いていた日記を紹介するわね。
(ダンボさんは、2009年の終わりから、私たちを日記に登場させていたの。
ちなみにこれは、2009年12月27日の日記よ)
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さて、最近毎日のように登場するお嬢様とセバスチャンですが、今日私(ダンボ)はふと、
「お嬢様のお母様ってどういう方だろう?」と思いました。
ですから、セバスチャンに聞いてみました。
セバスチャン「‥お嬢様のお母様ですか?今、この絵しかお屋敷にはないのですが、どうぞご覧になってください」
(そう言うと、セバスチャンは一枚の絵を持ってくる)
セバスチャン「ほら、とってもお美しい方でしょう。もっとも、彼女がまだお若い頃の肖像画なのですが」
ダンボ「本当にお綺麗な方ね。もちろんお母様も、一緒にお屋敷に住まれているのでしょう?」
セバスチャン「いいえ、お嬢様のお母様は、このお屋敷から遠く離れた南の島に住んでいらっしゃるのです。 その島で、美しいお花を育てるお仕事をなさっていらっしゃいます」
ダンボ「じゃあ、お嬢様のご家族は誰もお屋敷にいらっしゃらないの?」
セバスチャン「残念ながら、お嬢様と血の繋がった方はこのお屋敷にはいらっしゃいません。
もちろん、私のような召使いは沢山おりますから、お嬢様は何不自由なく暮していらっしゃいますが」
ダンボ「でも、ご家族がいらっしゃらないんじゃ、お嬢様寂しいわね」
セバスチャン「そうかもしれません。でもお嬢様のお母様は数年前にこうおっしゃったのです。
『セバスチャン、あの子は物書きになりたいようね。だったら一人になることが必要です。本当の意味で孤独を味わうことが。私は、あの子から遠くに離れることにするわ』って。
お嬢様はそのことで、ずいぶんお母様を恨まれたようでした。だって、お母様はお屋敷を出られた日から、ただの一度もお嬢様とお会いになられず、お手紙すらお寄こしになられないのですから。
しかし最近やっと、お嬢様は落ち着かれました。一人でいることにようやく慣れてこられたようです」
ダンボ「そう…お嬢様おかわいそう…」
(セバスチャンは首をふり、にっこり笑う)
セバスチャン「でもね、ダンボ様。今だってやはりお嬢様はお母様に守られているのです。私は内緒にしておりますが、お嬢様の召し上がられている果物は皆、お母様の住んでいらっしゃる南の島から届いたもの。そしてこのお屋敷のお庭に咲き乱れるお花はすべて、お母様が育てられたお花の子供たちなのですよ」
ダンボ「そうなの!なんて美しいお花が咲いているお屋敷だろう、ってずっと思ってたわ」
セバスチャン「私は信じているのでございます。お嬢様が一人前の物書きになり、お母様と再会できる日はもうすぐだって…
人間は一人でいることを愛せるようになってはじめて、本当の意味で誰かと一緒にいられるようになるのです。
人は孤独になってはじめて、孤独ではなくなるんだと私は思いますよ」
(ダンボ注 : この絵は、ルノアールの「アンリオ夫人」(1876年頃)という絵です)
…そうなの。
、ここに書いてあるとおり、2009年ごろ、私はお屋敷のお庭に咲いているお花がみんな、お母様から贈られたお花だなんて全然知らなかったの。
でも2010年のある日、セバスチャンが、こっそりお母様と電話して、お花の育て方を聴いているのを耳にしてしまったの。
私は、セバスチャンが隠し事をしていたことにすごく腹を立てたわ。裏切られた気がした。
お庭のお花がみんな私をあざ笑っているような気がしてね、頭がくらくらしたわ。
それから、私は長い間、お庭のお花たちを眺めることもせず、一人前の物書きになることだけを考えて、お部屋にこもって過ごしたわ。
でも、いつまでたっても自分らしいものを書けるようにはならなかったの。
私は自分の才能の無さに絶望したわ。頑張っても、できない自分に腹が立ってしょうがなかった。
そして、つい最近のこと、私のイライラは最高潮になり、何かをめちゃめちゃに壊してやりたい衝動にかられたの。
私は裸足のまま、お庭に走っていったわ。私は無意識に、壊すものを探した。
そしてとっさに、一番キレイに咲いているお花をつかんで引っ張った!
「ブチッ!」
その瞬間、お母様の顔が浮かんだ。
私は、自分が、自分の気まぐれから、お花の命を絶ってしまえるひどい人間なんだと感じ、血の気がひいていったわ。
そしたらね、セバスチャンが後ろから近付いてきたの。
私はセバスチャンに非難されるのを覚悟したわ。
てっきりこう言われると思った。
「お嬢様!どうしてそんな残酷なことするんですか!お花がかわいそうじゃないですか!」
…でもね、セバスチャンはの~んびりした口調で言ったの。
「ああ、そのお花キレイですよね。私も、お部屋に飾ろうと思っていたんです。
お嬢様も同じこと考えてらしたんですね」
驚いてセバスチャンを見ると、彼はにこにこしていたわ。
そしてこうも言った。
「そのお花、芍薬(シャクヤク)って言うんですよ。とっても香りがいいでしょう。お部屋に飾ったら、ダンボさんもかけるもとげるも喜ぶでしょうね。
そうだ!お嬢様、そのお花、お嬢様の手で、キレイにアレンジしてくださいよ。
そして、そのアレンジメントをお母様に送ってあげましょう」
「いやよ!お花なんて活けたことないわ!」
って私は言ったんだけど、セバスチャンは
「大丈夫ですよ。ダンボさんが最近お友達になられた方に、瑞季さんという、素敵なお花の先生がいらっしゃいます。
その方が、今度の土曜日、大阪の本町で、芍薬を使ってフラワーアレンジメントレッスンをなさるそうです。
ほら、ご覧ください。お花を触ったことがないお嬢様のような方でも、こんなに素敵なアレンジメントができるように教えてくださるそうですよ」↓
…この写真を見たら、私、行ってもいいかなって思ったの。
今まで私、一度もお母様に「ありがとう」って言えたことがない。
これからも言えるかどうかわからない。
でも、お母様にお花を贈ったら、お花たちが私の代わりに「ありがとう」
って言ってくれるかもしれないわ。
それに、
それに…
上手くできたら、もう一つ創って、セバスチャンにもあげたいしね!
(…てなわけなので、今週の土曜日、私は本町にいるかもしれません!
興味のある方、ぜひ一緒に、レッスンをしましょうよ。
素敵なカフェでのレッスンみたいよ。
ダンボさんは残念ながら、お仕事で行けないみたいだけど、ダンボさんのお友達だと言ったら、500円引きの3500円にしてくださるそうのよ!
あ、私イレーヌのお友達でも、セバスチャンのお友達でも、かけるやとげるのお友達って言っても大丈夫よ!
たぶん
ね!
詳しいことは瑞季さんのブログ
を見てね
)
イレーヌ


