笑えるラブレター


 little lover 第1回公演、「気まぐれ天使の叶え事」 を観ました!


出演者でもあり主催者でもある真寿美さん(つっちー)と柴栄佳美さん(おじょう)がとっても楽しそうに公演準備をしていたので、「きっと楽しい公演になるんだろうな」と思っていましたが、やっぱりすっごく楽しかったです♪




二人のお芝居はもちろんのこと、映像とかお衣裳とか声の出演の方々の出し方とか!


どれもこれもが、「お客様にいっぱい楽しんでもらおう」っていう気持ちとともに、細部までこだわって創られたものだということがわかりました。

桜の木が大好きな老婆のところに、半人前の天使が落ちてきたところから始まるストーリーで、

おばあちゃんを演じているつっちーも、天使エルを演じているおじょうも、本当にかわいかったです。


とにかく楽しくてかわいくて、ずっとニコニコと観ていたのですが、ちょっと意外なラストシーンを観たとたん、私は涙が止まらなくなってしまいました。



2月に亡くなった、私の母方のおばあちゃん(あーちゃん)のことを思い出したからです。

これは、あーちゃんの物語でもあるんだ、ってわかったのです。




あーちゃんは、亡くなる4か月ほど前、突然認知症が進んで被害妄想がひどくなり、家での介護が限界になってしまって、グループホームで暮らすことになりました。

そのグループホームに入れていただけたのも、まさに奇跡的なタイミングで、具合が悪くなるのがあと2時間遅かったら入所できなかったかもしれない、と言われました。


良くも悪くもあーちゃんはもともと自我の強い人で、そのうえ認知症でもあり、身体のあちこちも弱っていたので、はっきり言って非常に手のかかるお年寄りでした。



ですが、奇跡的に出会えたグループホームの所長さんとその娘さんは、あーちゃんのその手のかかるところさえも、すべて愛してくださいました。


ワガママなところも、ワガママと取らないで、「さわさん(あーちゃんの本名)は意志がハッキリしていて大好きよ!」と言って楽しんでくださいました。


あーちゃんは好きなだけワガママを言って、食べたいものを食べたい時間に食べさせてもらって、大好きな俳句の話もいっぱいして楽しく過ごしていました。

一時具合が悪くなって入院したのですが、「病院なんかにいても元気にならないわ。うちに帰っていらっしゃいよ!」とグループホームの所長さんが言ってくださったので、ありがたく帰らせていただきました。


最後は、大好きなイチゴを所長の娘さんに食べさせてもらって、夜ごはんのリクエストもして、楽しくお喋りしながら亡くなりました。






手のかかるあーちゃんの介護に困り果てていた私たち家族にとって、グループホームの方々との出会いは、本当に奇跡のように思えるものでした。

こんなにあーちゃんと相性が良くて、こんなに良くしてくださる方々がこの世にいるなんて、

ほんの数か月前は想像すらしていなかったからです。




「あの方々は、あーちゃんの最期を看取るために現れてくださった天使だね」
と、私たち家族はいつも言っていました。

「気まぐれ天使の叶え事」のラストシーンをご覧になった方なら、私の家族の出来事と、お芝居のシーンが重なった意味がおわかりいただけると思います。

本当にドキッとしました。


「あーちゃん、よかったね!天使に会えて。」



ほかにも、つっちー演じる老婆の思い残しが、今の震災を経験された方々の思い残しに重なったり、ファンタジーであるはずの物語が、本当のことであるかのように感じられたところがいろいろありました。


「楽しんでもらいたい」という思いとともに純粋に企画され、「楽しんで」準備されたものは、もともと創り事であっても、やがて真実になるんだということに、あらためて気づかせてもらいました。



震災もあり、個人的な事情もあり、実は最近の私には、いろんな迷いがあったんですが、このお芝居を観て、そして、その後に二人のユニットを生み出したロイヤルプラントのみんなとお喋りしているうちに、ようやく何かがわかった気がします。




「とにかく楽しいが最強!」

「恐れよ、去れ!」



みんな、ありがとう!音譜