カミさんにはいつも感謝 してます
髪かざり
(山本周五郎著)
(2026/03/09読了:四読目)
城を守る武将の妻、夫を信じいざという時に力になる妻、挫けそうになる子を叱咤して奮い立たせる母…
この短編集には、そんな女性たちの物語が収められています。
「日本婦道記」という短編集がありますが、その選に漏れた作品を収めたものだそうです。
17編のうち、私の心に響いたのは「横笛」でした。
幕末、尊皇攘夷派の弾圧が厳しくなる中、志士たちが集まってくる大橋順蔵の家。
来客があるたびに横笛を吹く妻を順蔵は咎めるものの、さらりと受け流す妻。
ある日、幕吏の手が入り、書類を始末する暇もなく拘引されていく順蔵。
もう終わりだ、と覚悟を決めるのだが…
妻が証拠になる書類を焼き捨て、討幕の密談をしていた疑いも妻の笛のおかげで晴れる、という結末です。
夫から見て、世間知らずでおっとりしすぎている妻が、実は夫の仕事をちゃくと理解して、いざというときに助けてくれた。
時々、私も同じ思いをしたりします![]()
(75.7/25.8)

