このブログ「みのり先生の診察室」は
痔で悩める人の道しるべになれば・・・
という思いで始めました。
肛門科の診察室で繰り広げられる様々なやり取りをリアルにお伝えし、参考になれば嬉しいな・・・と思って初めは書いていました。
現在は主に診療所の患者さんのために書いているので、患者さん以外の人にとっては

な内容も多いと思います。
でも、このブログが患者さん以外の痔で悩める人にとって、肛門科受診や治療の参考になれば嬉しいです。
診察室で患者さんから聞かれたこと、相談を受けたことなどを中心に記事を書いているため、最近は新型コロナウイルス感染のことばかりになっています
皆さん、本当に心配されているようで、専門家でもない私に色々と聞かれるのですよ・・・
医師として知っていることと、自分が気を付けていることについては、お話し出来ますが、専門的なことは分かりません。
なんせ、普通のコロナウイルスじゃなくて「新型」ですから、分からないことも多いでしょうし、これから感染がどのように拡大していくのか、いつ収束するのか全く分かりませんね
診療所のホームページに設けているお問い合わせフォームに、診療所の患者ではない人から、痔に関する相談が時々あるのですが、診察しないとお答えできないことも多く、全てに返答することが出来ていません。
目の前の患者さんの対応に追われており、また診療を最優先にしているため、返答が送れたり、またお返事を書かないこともありますので、どうぞご了承ください
2月中旬に舞い込んだ相談メール。
とてもつらそうな様子がメールからヒシヒシと伝わってきたので、お返事をしたかったのですが、こちらも診療で多忙を極めており、お返事が出来ていませんでした。
ブログで記事にしてお答えしたいと思います。
相談メールは関東地方の女性からでした↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
突然のメールでの質問すみません。
10年以上いぼ痔を戻す生活をしてきましたが、今年の初めから『随伴裂肛』の状態となり排便後数時間までとても痛い思いをしております。
みのり先生のブログを見るようになって、このクリニックで見ていただきたい、という思いを持ちましたが、今新幹線に乗ることは避けたく、かといって他の病院にかかることはとても怖いです。
随伴裂肛を手術せずに治すために今できることはなんでしょうか。
もし可能であれば教えていただきたいです。
大変図々しいお願いだと承知していますが、何卒宜しくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
随伴裂肛であるかどうか、診察してみないと分かりませんが、随伴裂肛であると仮定してお答えしますね。
通常、随伴裂肛は手術適応です。
いぼ痔(痔核)が脱出することによって根元が裂けてしまった状態であるため、痔核そのものを切除しないと治らないと言われています。
詳しい解説はコチラ
しかし当院では、排便管理によって治る随伴裂肛を多数経験しているため、いきなり手術を検討するのではなく、まずは1〜2週間、排便の管理と軟膏治療で経過をみています。
便をスッキリ出しきるよう毎日、坐剤を使い、診療所の手作り軟膏「Sザルベ」を患部に指で塗り込むという治療です。
あまりにも痛みがひどすぎて坐剤を入れられない・・・という場合は手術をオススメしていますが、手術せずに治るなら・・・と患者さんが頑張ってくれるので、2週間後に来られた時には裂肛が治ってしまっているケースが半数以上あります。
ただ皆さん、「最初の1週間は地獄だった
痛くて坐剤を入れるのが苦痛だった
軟膏を傷口に塗り込むのがつらかった・・・
と言われます。
それを乗り越えられた人が治っていると言えるのですが、便を出すことすら苦痛・・・というのであれば、思い切って手術をした方が楽だと思います。
受診をせずに今、自宅で出来ること・・・となると難しいですね
坐剤の使い方も、軟膏の塗り方も、患者さんによって入れるタイミングが違ったり、軟膏を塗る部位も違うため、診察の時に個々の患者さんに具体的に指導していますので、電話でお伝えしたりブログで書くことは出来ないのです
ただ基本となる考え方はシンプルです。
肛門に溜まっている便、出し残した便をキレイに出し切って、肛門の穴の中を空っぽにして、傷が便で汚染されないようにしましょう
ということと
痛い随伴裂肛の部分に指で直接軟膏を塗って傷を保護してください
ということの2点だけなんです。
傷を保護するためには、患部に密着して取れない軟膏でなければならないため、「Sザルベ」を使っています。
痛みがあまりにもひどい場合は皮膚手術の時に使う麻酔クリームを患部に塗ってもらうこともあります。
随伴裂肛で受診される患者さんの多くが、便が硬いと痛いから・・・という理由でマグミットなどの酸化マグネシウム系の軟便剤を飲んでおられるのですが、かえって悪化させているケースが多いです。
軟便・下痢便は傷を汚染します。
酸化マグネシウム系下剤の便は「ねちょっとしたやわらかい便」となるため、きれが悪く肛門に残りやすいため、傷に付きやすいのです。
実際に受診された患者さんの多くが、「酸化マグネシウムを飲んでから便がやわらかくなって、最初は便を出すのがラクになったけれど、そのうち余計に肛門が痛くなってきた、特に便を出したあと数時間痛むようになった」と言われています。
最初は効いた注入軟膏も効かなくなってきたと言われます。
当然です。
便まみれの肛門に、どんな薬を入れても効かないです。
だから治療の第一歩は正しい排泄からなんです。
便を出さずして治療はありえないと私は考えているので、どんなに痛くても、つらくても、まずは便を出してもらいます。
便を出したら痛みが軽減する、あるいは無くなるという患者さんも多く経験しています。
傷が便まみれだったら痛いですよ・・・
坐剤を入れてトイレで排泄を済ませて帰ってきた患者さんが「痛みがラクになりました
」「痛みが全然ないです
」と言われることもしばしばあります。
傷も脱肛も治ってないのに・・・です
それくらい便があるのと無いのとでは大違いってことです。
診療所の患者の皆さんは自分のお尻でもって経験されているので、書いている内容はよーくお分かりですね

痛い時ほど
血が出てるときほど
腫れているときほど
ちゃんと便を出して欲しいと私の患者さんにも口を酸っぱくしてお伝えしています。
お尻がトラブルを起こしている時は排便がうまく出来ていないことが多いです。
治療の第一歩は正しい排泄から。
診察していないので個別のアドバイスになっていませんが、このような考え方で治療をしていることだけは伝わったでしょうか・・・
お住まいの地域は幸い、肛門専門病院があります。
きっとご存知でしょう。
ご存じなかったら、こちらのサイトをよく読んで頂き、私のオススメする施設を汲み取って下さい
新型コロナウイルス感染の拡大に伴い、診療所の患者さんからも新幹線に乗って移動するのが怖いので受診を延期したいというご連絡を多数頂いております。
せっかく専門病院がお近くにありますので、是非、そちらを受診してみてください。
どうか少しでも良くなられることを祈っています![]()
お返事が遅くなってごめんなさいね![]()
おだいじに![]()
診療所のセラピードッグ「ラブ」![]()
雨上がりのドッグランだったため
足がべちょべちょです![]()
でも楽しい〜![]()
クリックお願いします![]()
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ![]()
