無資格者がやっても罰せられなくて、有資格者がやると罰せられる?! | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

痔って

やっぱり恥ずかしくて

人に言えない病気ですか?


「肛門科」を受診するのも

清水の舞台から飛び降りるくらいの

勇気と覚悟が必要ですか?


確かに

気軽に話題にしたり

誰かに相談したり

しにくい病気ですよね・・・2。



だからでしょうか。


誰にも知られず自宅でコッソリ治せる通販の痔の薬が

数万円もするのに

売れたりするんですよね。


で、薬で治ればいいんです。


売る側も

買う側も

お互いハッピーだと思います。


でも

治らないから

ずーっと何年も何十年も

薬を買い続ける
ワケですよね?



その購入費が20年で5千万円

という患者さんを

うちで手術したこともありますが


イボ痔(痔核・脱肛)や痔瘻は薬では治りませんよ。


以前のブログでも書いてます↓


薬を使い続ければ治ります?!

痔の薬に5千万円!?

痔の薬に1億円?!




宣伝文句にも

ずっと信じて使い続ければ治る

って書いてあるんです。


それを信じて何十年もずっと使い続けてこられたんです。ド●モ風③


で、痔であればまだいいです。


癌だったらどうするんですか?

誰が責任取ってくれるんですか?




実際に、


痔だと思い込んでいたけど癌だった・・・

という患者さんもおられました。


通販の薬は電話相談があるそうですが

当然、オシリは見せてません。


見せたところで

医師でもなければ

ましてや肛門の専門医でもない人が

診断できるワケがありません。


相談を受けて

診察をせずに

痔かどうかもわからないのに

薬を売るんです。



それ

無診察投薬です。


医師免許を持っている医師が行うと罰せられるのに

何の資格も持たない人がやっても

何もお咎めなしで罰せられない
って

おかしくないですか?


医師免許って何?

って思いましたよやる気なし


じゃあ100歩譲って

薬を売るのはいいとして

せめて

使ってみて良くならなければ医師に相談して下さいね

とか

薬が合わないようでしたら使用を中止して医師に相談して下さい


など

受診を促すようアドバイス出来ないのでしょうか?



肛門癌や皮膚癌だった患者さんが

もっと早く来れば良かった・・・
薬を使い続ければ治ると言われたので
それを信じて使い続けてきた


と涙を流されました。



皮膚科や肛門科の受診も考えられたそうですが

逆に

病院に行っても痔は治りませんよ
どうせ切られるだけだから

切ってもまた痔になりますよ


と受診を止められたそうです。


相談員は医師でもなければ

薬剤師ですらなかったそうです。


無資格者です。


訴えることも考えたそうですが

恥ずかしくて出来なかったと言われていました。


そうです。

痔という病気は

人に言えない恥ずかしい病気

なんです。


その弱みにつけ込んだ商売とも言えます。


コンプレックス産業は

人を幸せにするどころか

弱みにつけ込み

自社の「いいお客さん」にして

ずっと薬を買ってもらう

というマーケティングに陥りやすい業種でもあります。



だから

冷静になって

ちゃんと調べて賢い選択をする

ということが必要です。


どうかせめて

有資格者に相談して下さい。


薬局の店頭の薬剤師さんは

薬を使ってみても

良くならなかったら

受診して下さいね


ってアドバイスされています。



無資格者だから無責任

なのかもしれません。


「資格を持つ」ということは「責任を持つ」ことでもあります。


どうか

相談相手を間違えませんよう

お願いします。



今やネット社会。

ちょっと検索して調べれば

いくらでもタダで情報が手に入ります。


その大量の情報から

本当に良いものや正しいモノを

自分に合うものを

取捨選択するという能力

情報リテラシーが必要なのかもしれませんね。

blog787

診療所のセラピードッグ「ラブ」らぶ
左端がラブです
ラブは有資格犬です苦笑い
責任は持てるかな?汗


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