いつものように日曜日の母の散歩で

 

寒い日なのに私はうっすらと汗をかきつつ

 

車椅子を押しておりました。

 

例によって例のごとく連発される

 

「大きな家や。家族が多いんかしら」

 

今回ばかりは「うん」と同調して聞き流す。

 

反論しない。

 

いつもなら母にきちんと認識させたくて

 

田舎の人口減少の事とか

 

少子化が全国的な現代の問題だとか

 

ウチの近所でも幼稚園が廃止されるとか

 

いろいろ説明するんです。

 

「まあ、そうな~そやろの~」

 

母は驚きつつ感嘆するんだけど

 

感嘆したわりに

 

すぐに忘れて同じことを繰り返す。

 

今回は私も虚しい反論はやめて

 

「うん、そやな」と同調。

 

お利口さんではないか、私。

 

やればできるじゃないか(笑)

 

ところが母も私が反論しないと

 

いつもと違うことを言いだす。

 

「大きな家やけど家族は少ないやろな」

 

自分で自分に突っ込んでいる感じ。

 

な~んだ。

 

ちゃんと分かっているんじゃないか(笑)

image

ただし

 

うるさく指示するのは相変わらず。

 

端っこというほどではないのに

 

「端っこは危ないやろ。落ちたら死ぬわ」

 

この道ですよ。

image

落ちるはずないでしょと思うけど

 

「怖いわ~」と騒ぐので

 

指示通りに山側を押しました。

 

ここは池の堤防。

 

前回の野焼きの跡です。

 

あんなに壮大な煙がたっていたのに

 

部分的にしか焼けてなかった。

image

母は野焼きの跡に興味なし。

 

というか気づいてもいない。

 

視野が狭くなってるってことですかね。

image

すごく面白い光景だと思うけど

 

母の興味は以下の二点のみ。

 

ここが山また山の山の中であること。

 

山の中なのに家が大きいこと。

 

ふたつとも母の思いこみです。

 

事実ではありません。

 

母は本気で山の中だと思っているのか。

 

本当に大きな家だと感心しているのか。

 

よく分からないんです。

 

毎回しつこく繰り返すんだから

 

何かが気になっているに違いない。

 

でも何に引っかかっているのか分からない。

 

これはどういう心理なのでしょう。

 

なんとも不思議でたまりません。