作者:マンマミーア





そしていよいよメキシコ・カンクンに向かう。



うんと小ぶりになった飛行機にのりかえ、メキシコ湾上空を横断する。



軽食を期待したけれど、ついにお茶いっぱいしか出ない。
距離は短くも国際線じゃあないですか・・・・



実はウトウトしているあいだに、コーヒーサービスが通過してしまったらしく今度は取りそこなわないようにしっかり寝ずの番をしていた。


ガラガラの機内で向こうの通路には2人のアテンダントがお客と意気投合してペチャクチャしゃべり、大声で楽しそうに笑っている。

しかも・・・
1人は前の座席から後ろ向けにひざたて状態でその後ろ座席の客と向き合っている。「飛行時間中、つまり勤務中だよ、あなたがた!」と言いたかった。




そんなこんなで、とうとう何も口にせぬままメキシコに来てしまった。 



2時間半の距離だった。降下を始めると上空から見る限りジャングルと時々白い石の遺跡のような物が見え、なんといってもどこまでも真っ直ぐな細い道がジャングルを縦横に貫いている。あそこには何がマッテイルのだろう。



カンクンの入国はえらく簡単で米国ではありえないほどだった。



税関は夫がすんだら、チラミ程度で一緒に行けとアイコンタクト。
ポンと押し出されたような感あり。



外に出たらもっと暑いと思っていたのに、意外とそうでもなかった。




迎えに来ていた車は、さすが日本よりおおきなワゴン車だったが、すでに先客が待っていた。

無論会議に召集されたメンバーである。




ホテルが空港から65キロ離れているので、到着時間の近いもの同士は相乗り。




早速英会話のはじまりであった。アメリカ人の老夫婦でエドとグローリア、彼女は自己紹介のときグローリ、グロリ ハレルーヤ ♪のグローリアだと歌いながら握手する陽気なおばちゃんだった。



うん、まずまず大丈夫かな・・・、と思ううちもう一組、今度はシンガポール人、我々より少し若いカップルが乗り込んできた。彼らはおのおのゴルフバッグ持参でものすごい荷物だった。




そう、車内は3列、しかも前後の隙間だってゆったりしているし、荷物置きに10個ぐらいのトランクが積めてしまったのである。ここはアメリカ大陸だと改めて思う。すでに夕方にさしかかったカンクンは道路も所々渋滞が始まっていた。車だけ見ればここはアメリカと陸続きだと思い知らされる。



ジャングルを切り開いた白茶けた道路と周辺。時々町らしいところを通過してついに高級住宅街のようなゾーンに入ってきた。入り口にはゲートがあり、許可証のある車しか入れないようである。




何軒か大きなホテルを通過してやっとわれわれのロイヤル・ハイドアウェイに到着した。




鉄製の大きな門扉を守衛さんが開けてくれ、車は静かに車寄せの坂道を登った。

南国ムードいっぱいの椰子の木や天井の高い美しい建物を目にして、圧倒されてしまった。







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