美容医療における「安全」とは? | 美容外科医・Dr.安嶋“あじ先生”のブログ『あじブロ』

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あじまビューティークリニック・院長の安嶋康治(あじまやすはる)です。

クリニックで行っている美容医療のご紹介から、プライベートのお話まで、色々な事を書いています。
是非ご覧ください(^^)

◆美容外科専門医(JSAPS)◆
◆形成外科専門医◆

今日は、JSAPS(日本美容外科学会)に参加してきました。



今回のテーマは「安全」について。


正直に言うと、「かなりベーシックな内容になりそうだな」と思っていました。

ところが実際に聴講すると、形成外科・美容外科の根幹となる考え方に改めて向き合う、とても良い機会になりました。



「安全」とは何か。


それは単に、「トラブルや合併症が少ないこと」だけではないと、改めて感じました。




流行やSNS(加工・AI)に引きずられない

美容医療にも、いわゆる「流行」があります。

みな同じ顔を目指していく、いわゆる流行顔。

量産型女子、なんて皮肉めいた言葉もあります。


流行そのものを否定するつもりはありません。

ただ、流行が判断基準になってしまうことには、違和感を覚えます。

流行は数年で変わる。

一方で、手術や注入の結果は、長く体に残る。

「今きれいに見えるか」より、数年後、そして10年20年後にも後悔しない設計かどうか。

ここを無視した治療は、安全とは言えないと思います。




そしてまたひとつ、現代の美の歪み。


SNSやアプリ加工、AI生成の顔が、美の基準そのものを大きく変えてしまいました。

・実在しない骨格

・解剖学的に成立しないパーツ

・人間離れした質感

そうした非現実が、理想として流通する。



現実の人体に対して、非現実のゴールを設定させてしまうことは、美容医療の安全性と明確に乖離します。





安全とは「未来を壊さない設計」

私が考える安全な美容医療とは、

・修正の可能性が残されていること

・可逆性を意識していること

・長期成績を前提にしていること

この3点を満たすものです。


派手さはありません。


「あの先生は流行りの顔に変えてくれない」

「流行に乗れない時代遅れの医者だ」

とも言われるかもしれません。


ですが、将来に行き止まりを作らないことは、
医療として極めて重要だと考えています。




患者啓蒙も安全性の一部 〜専門医の役割〜

患者さんのリテラシーを高めることも、美容外科専門医の役割だと思っています。

できる治療。

やるべき治療。

やらない方がいい治療。

それを正直に伝えること。


短期的には、商業的に得にならない場面もあります。

それでも、安全性と信頼性を守る行為だと考えています。

 


今日の学会を通じて、
改めてその大切さを実感しました。

私は、この考え方を大切にし、
信頼してくださる皆様の未来を
明るく照らし続けたいと考えています。




今回撮影した唯一の写真。

左から、

・ビスポーククリニックの室先生。

・クラスクリニックの松本先生。

そして、私!