あの頃の思いを胸に | 美容外科医・Dr.安嶋“あじ先生”のブログ『あじブロ』

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あじまビューティークリニック・院長の安嶋康治(あじまやすはる)です。

クリニックで行っている美容医療のご紹介から、プライベートのお話まで、色々な事を書いています。
是非ご覧ください(^^)

◆美容外科専門医(JSAPS)◆
◆形成外科専門医◆

このボロボロの封筒、なんだと思いますか?



これ、私が形成外科医になりたての頃(医師になって3〜5年目くらい)に、コツコツと貯めていたピン札の千円札です。

家を整理していたら、ふと出てきました。



大学病院で勤務していた頃は、正直なところ、本当にお金に困っていました。

娘が生まれ、長男が生まれた後くらいの時期です。

大学病院での仕事は早朝から始まり、終わるのは終電間際。

重症患者さんが搬送されると、2週間ほど家に帰れないこともありました。


大学病院は薄給です。そして、とにかく多忙。


あまりにも忙しすぎて、当直のアルバイトに行くことすらできないこともありました。

そうなると、当然、さらにお金に困ります。

同世代のサラリーマンの平均年収よりもずっと低いです。

有給休暇はなく、学会参加は自腹。

参考書ももちろん自腹です。

子供2人(のちに3人に増えます)を養うのに、本当にギリギリの生活でした。


趣味というより、少しでも足しになればと、フリマで服やスニーカーを売ったこともあります。

メルカリが始まってからは、メルカリも使いました。


そんな中で、

「もし突然何かあったらどうしよう」

「将来、子供たちの学費の足しに少しでもなれば」

そんな思いから、財布の中に千円札のピン札を見つけたら、この封筒に入れるようにしていました。

同じ封筒に何度も何度も足していったので、こんなにボロボロになったのだと思います。

先ほど数えてみたら、80枚ほど溜まっていました。

幸いなことに、これを使うことなく、子供たちは大きくなりました。

そして、今はクリニックを開業し、ありがたいことに多くの方にご来院いただき、家族やスタッフを養えるようになりました。


この封筒を久しぶりに手に取ったとき、当時のいろいろな思いが一気に蘇ってきました。

そして改めて、

これからも初心を忘れず、信頼して受診してくださる皆さんの笑顔のために、この頃から積み重ねてきた形成外科の知識と技術を大切にしながら、真面目に、愚直に、向き合っていこうと思いました。



おしまい。