美容外科医のあるべき姿。医療倫理観とは。 | 美容外科医・Dr.安嶋“あじ先生”のブログ『あじブロ』

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あじまビューティークリニック・院長の安嶋康治(あじまやすはる)です。

クリニックで行っている美容医療のご紹介から、プライベートのお話まで、色々な事を書いています。
是非ご覧ください(^^)

◆美容外科専門医(JSAPS)◆
◆形成外科専門医◆

今回のブログは文字だけです。

面白味も何もありませんが…
先日、とある勉強会に参加して私が感じたことをつらつらと書いていきます。

ご興味があれば、ご一読ください。










2週間ほど前になりますが、親しくしている後輩に誘われ、下眼瞼、いわゆる「目の下のクマ」の治療に関する勉強会に参加しました。

その会で、某ドクターによる「脱脂術」についてのプレゼンテーションを拝聴する機会がありました。

目の下のクマの治療において、「脱脂術」は、確かに有効な手段の一つです。
しかし、医学的な見地、そして長期的な審美性を考慮すると、その適応はかなり限定的であり、現在、多くの症例に対しては、より広い適応を持ち、審美性と持続性に優れる「ハムラ法」などが有効とされています。
脱脂とハムラの違いなど、この辺の詳しい内容については、過去ブログや普段のインスタの投稿などをご参照ください。




問題は、そのドクターのプレゼンの内容でした。
3時間近くのプレゼンでしたが、目の下の悩みは全て脱脂で解決させるという脱脂至上主義のそれでした。


詳しい内容までは触れませんが…
とにかく、患者の状態に関わらず、全て脱脂。


私は到底納得がいかず、居ても立ってもいられなくなり、用意しておいたスライドを用いて疑問を投げかけましたが、そのドクターの返答は以下の通りでした。
「自分の手術に賛同する患者だけ来れば良い。術後に文句を言うくらいなら、そもそも手術を受けなければ良いのだから、文句を言う方がおかしい」と…。

信じがたい内容で絶句してしまいました。



私は、美容外科医の存在する意義はただ一つ、患者の悩みに寄り添い、満足と笑顔を提供することに尽きると考えます。
ドクター自身の歪んだ承認欲求を満たすために患者を利用するなどあってはなりません。


下眼瞼の技術論を議論する以前に、そもそも医療人として最も大切な倫理観が根本的に異なっていたのですから、同じ言語を話しているとは思えないほど議論が噛み合わないのは当然です。

怒りというよりは、 悲しみや情け無さに近いような感情に襲われ、その日は一睡もできませんでした。




根幹となる医療倫理観。
美容医療は誰のために行われるべきなのか?




私は、これからも常に自分自身を客観的に見つめ、恥ずかしくない医療倫理観と質の高い医療技術を両輪とし、目の前の患者さんを笑顔にするために尽力していきたいと改めて思いました。



技術や知識を得るというより、医療倫理観を考え直す良い機会になったと捉えて頑張ります。