【重要】クマ取り手術の落とし穴!安全な「脱脂」とは? | 美容外科医・Dr.安嶋“あじ先生”のブログ『あじブロ』

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あじまビューティークリニック・院長の安嶋康治(あじまやすはる)です。

クリニックで行っている美容医療のご紹介から、プライベートのお話まで、色々な事を書いています。
是非ご覧ください(^^)

◆美容外科専門医(JSAPS)◆
◆形成外科専門医◆

こんばんは!


今回のブログの内容は、いつも私のブログやインスタをご覧の皆さんは耳タコな話題となります。

何度も繰り返し発信している話題ですが、それくらい重要ということです。

まだご覧になったことがない方、これからクマ治療を受けるか検討している方は、絶対に読んで欲しいと思います。

今回は文字だけのブログですが、読む力は患者力に繋がり、さらにはご自身の身を守ることにもなりますよ!




  通称“クマ取り”・脱脂という手術


近年、「クマ取り」という名称で広く知られるようになった経結膜脱脂術、いわゆる脱脂

目の下のふくらみを解消し、若々しい印象を取り戻すための手術で、一般的に広く行われている人気手術ですが、この手術にはあまり知られていない重要な落とし穴があります。



  眼窩脂肪は大切な存在


「脱脂」という名前から、脂肪を取るもの、というのはなんとなく想像できるかと思います。

目の下の脂肪「眼窩(がんか)脂肪」は不要なものだと思われがちですが、実はこの眼窩脂肪は、私たちの体にとって非常に大切な役割を担っています。


眼窩脂肪は、目の周りを包み込むように存在し、外部からの衝撃を和らげるクッションとしての役割や、目玉をキョロキョロと動かすための外眼筋という筋肉の滑りを良くする働きがあります。

つまり、眼窩脂肪は、私たちの目を守り、正常に機能させるために不可欠な組織なのです。




  取っていい脂肪 と 残すべき脂肪


では、なぜ脱脂手術で眼窩脂肪を取り除くのでしょうか?

そうです。脂肪の膨らみがあると、それを「クマがある」と認識するからです。

脱脂の適応となるのは、生まれつき脂肪が多すぎて目の下が突出している方や、加齢により目の下のハリが失われ、脂肪が前に押し出されてふくらみが強くなった方です。

これらの場合、飛び出している不要な(=機能していない)部分のみを慎重に摘出します。


ここで大切なのは、「老化による目の下のふくらみ」は、必ずしも脂肪が増えたことによるものではない、という点です。

むしろ、目の下のハリがなくなって脂肪が緩んで前に出てきたり、周囲の組織がたるんだり痩せたりすることで影ができ、クマのように見えることがほとんどです。

原因が脂肪過多ではなく、眼窩脂肪以外に問題がある以上、無闇に眼窩脂肪を取ることは原因解決ではありませんし、もちろん自然で美しい仕上がりは期待できません。
原因を治療してこそ、美しい仕上がりとなります。

ましてや、眼窩脂肪を根こそぎ取ることなど論外です。



  危険な「根こそぎ脱脂」が引き起こす深刻な弊害


残念ながら、一部のドクターの中には、「将来的にまた出てくるから」という理由で、眼窩脂肪を根こそぎ取る方針で脱脂手術を行っているケースが見受けられます。

しかし、これは現代医学においては全く受け入れられない危険な考え方です。

当院には、他院で「根こそぎ脱脂」を受けた方の修正希望が毎日のように寄せられています。

眼窩脂肪を必要以上に摘出してしまうと、以下のような深刻な弊害を引き起こす可能性があります。

 ✖︎下まぶたの過度なくぼみ
 ✖︎上まぶたまでくぼんでしまう
 ✖︎眼球が奥に引っ込んでしまう(眼球後退)
 ✖︎目の奥の慢性的な痛み

これらの症状は、患者様のQOL(生活の質)を著しく低下させるだけでなく、元の状態に戻すことが非常に困難なケースも少なくありません。



  信頼できるドクター選びの重要性


SNSなどで「バズっている」情報の中には、医学的に誤った、あるいは危険な内容が含まれていることがあります。

ほとんどの美容外科医は、「根こそぎ脱脂」のような過度な脂肪除去に対して否定的な見解を持っていますが、それはもはや当たり前のことなので、話題にもならないですし、バズりもしないのです。

普通なら相手にされないような「とんでも医療」が発信されると、それがあたかも「その人だけが気づいた素晴らしい医療」と宗教的に崇められてしまうことになったりします。
他者を否定するような、あるいは恐怖を煽るような発信は尚更信者を惹きつけます。

ご自身の目元というデリケートな部分を任せるのですから、治療を受ける前に、客観的な視点を持って、落ち着いて、そして時間をかけて情報収集し、信頼できるドクターを選ぶことが何よりも重要です。

SNSなどで情報を得る際は、その発言が多くの医師に支持されているか、医学的な根拠に基づいているかなどをしっかり見極めてください。

そして、ご自身で納得できるまでカウンセリングを受け、安心して治療を任せられるクリニックを選びましょう。


このブログが、皆さんのドクター選び、正しい知識習得の一助となれば幸いです。