こんにちは。

こちらのブログ、
内科医やっていることとは関係ない
ほぼ子育て日記なのですが、
たまに真面目な話で伝えたい医療ごとも書いてます。
(字が多くて長いです)

沖縄の知事さんが
膵臓がんのオペをされたとのことですね。
大変でしたね。

今や胃がんや大腸がんは
早期に発見できれば完治する病気です。

誤解されている方が多いですが
がんはある程度のサイズに育って来なければ
なんの症状もありません。
血液検査にも引っかかりません。

症状がないうちに癌をみつけるには
健診を毎年受けてほしいのですが、、

毎年健診を受けてくださっていても、
それでも引っかけられないのが膵臓がん。
特に膵尾部にできた癌です、、、。

先日も
「人間ドックは毎年受けていたんだけど、、、」
という方の告知をしました。

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慣れているとはいえ、
重い病気の告知は、こちらも気が重いものです。

その方の人生を激変させるお話を
しなくてはいけないので、、、

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大抵の方は、
黙って、お話を聞いていらっしゃいます。

わたしも経験がありますが、
ショックなお話を聞くと、
頭が一瞬 真っ白になるんですよね。

そのために、やや冷静にお話を聞いてくださりそうな
ご家族など、信頼できる方がいる場で
わたしは告知するようにしています。
(お話をする、と決めたら、
 その日は 誰かと一緒に来てもらいます)


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一般の方が言われる、膵臓がん という病気は
ざっくり言うと、
膵臓のではなく、中を走っている管にできる癌です。(主膵管)

膵頭部(腸に近い膵臓の端っこ)の癌なら
主膵管から癌が広がり、
その近くを通る胆管へ影響して黄疸がでる、
などで小さなサイズで気づく事もあるのですが、

近くに何も無い膵尾部(膵頭部の反対の端っこ)の癌は
かなりの大きさになって、神経に浸潤するなど
痛みが出て初めて気がつくことが多いので、

見つかった時には、
手術ができる段階を過ぎてしまっている
ということが残念ながら多くあります。

毎年人間ドックを受けていても、、、
という話を書きましたが、
この膵臓、

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ドックでよく入っている
お腹のエコーでは
全部見ることが難しい臓器です。

大抵、膵臓の真ん中あたりは見えるけど、
端っこはよくわからない、というパターンです。

お腹の奥の方にあり、エコーが届きにくいので、
痩せ型の、お腹にガスが溜まってない方くらいしか、
全体を見ることができないような気がします。

これは医師の中でも勘違いしている人がいますが、
人間ドックでは、
一般的に、
膵臓が一部分でも見えて、
見えているところが問題なければ、
異常なし 
の判定がつくんです!
(ただし、見えていない場所には
 ○○は描出不能
と書かれます)

極端なことを書くと、
膵臓の端っこに膵臓癌があったとしても、
そこが見えてなくて、
他の見えているところが異常なしなら、
異常なし、って判定がつくんです!!

健診の結果は
「見えているところは」異常なし
という判定なのです。

人間ドックでエコーを受けた皆さん!
判定のところだけ見て満足しないでください。
ちゃんと、文字を確認して、
「○○は描出不能」の文字がないか確認して下さいね。
もし書いてあれば、そこは見えていないところです。

正直、
膵臓をちゃんと健診しよう、と思ったら、
ドックでCTを受けてもらうしかないと
個人的には思います。

賛否あるかもしれませんが、
一内科医の意見として、聞いていただけたら幸いです。