「ストレスって体に悪い」
そんな漠然としたイメージはほとんどの人が持っていると思います。
ストレスと脳梗塞(脳の血管が詰まる病気)
にも関係ある可能性が複数の科学的研究で示されています。
🧠 ストレスと脳卒中(広義の脳梗塞含む)の関連
複数の観察研究をまとめた最新の研究では、
心理的ストレスが高い人は、
脳卒中(脳梗塞を含む)リスクが上がる傾向が示されました。
➡ この解析では、約95万人以上のデータを統合し、
ストレスと脳卒中リスクの関連を評価しました。
結果、ストレスの高い人は脳卒中のリスクが約46%増加していました。
(心理社会的ストレスと脳卒中リスクの関係に関するメタ解析)
これは因果関係を断定するものではありませんが、
ストレスが「関連因子」として脳卒中・脳梗塞の発症と結びついている可能性を示す重要なデータです。
🧠 若年者の脳梗塞とストレス
従来、脳梗塞は中高年の病気というイメージが強かったのですが、
若い成人にも脳梗塞が起こるケースが増えています。
2025年3月に
米国神経学会誌「Neurology」に掲載された研究では、
18〜49歳の若い成人の脳梗塞とストレスの関連性が調査されました。
この研究では、
•脳梗塞を発症した若者426人
•同年齢・同性別で脳梗塞のない人426人
が比較されました。脳梗塞のあるグループは、発症前1ヶ月のストレスレベルを自己申告で回答。
結果は以下の通りです:
🔹 脳梗塞を起こした若者のうち約46%が中程度〜高いストレス
🔹 比較群では約33%
という差が確認されました。
また、性別差の傾向も指摘されています:
➡ 女性では、中程度の慢性ストレスが脳梗塞リスクを78%高める関連が観察されたという報告があります。
ただしこの研究も、
「ストレスが直接原因で脳梗塞を起こした」
という因果関係を証明したものではありません。
しかし、関連性がある可能性を示したものであり、
さらなる研究が必要です。
🧠 なぜストレスが血管に影響するのか?
ストレスは、体にさまざまな影響を及ぼしますが、
脳血管との関連で言われている主な機序は次のようなものです
🔹 交感神経の過剰な刺激
慢性ストレスが続くと、交感神経が常に刺激されやすくなり、
血圧が上昇しやすくなります。
高血圧は脳血管障害の重要な危険因子であるため、間接的に脳梗塞リスクを高める可能性があります。
🔹 炎症や血管内皮の影響
ストレスが持続すると、体内の炎症性物質が増えたり、
血管の内皮の機能が低下したりすることも報告されています。
これも血管の健康にとって悪影響となることが考えられています。
🧠 研究で見えてきたこと
✔ 心理社会的ストレス(仕事・生活・対人関係など)は、
脳卒中全体のリスク上昇と関連している可能性がある。
✔ 若年者でも、慢性的なストレスレベルが高い人ほど、
脳梗塞発症の関連が観察されている。
✔ 性別によってストレスの影響の仕方に違いの傾向が見られる可能性がある。
🧠 注意点
重要なのは、
⚠ 「ストレスが単独で脳梗塞を起こす」と言えるわけではない
という点です。
現在の研究は主に関連性を示しており、
ストレスが他の危険因子(血圧・生活習慣など)を介して影響する可能性を指摘している段階です。
ストレスは、ただの気分の問題ではなく、
身体の神経・内分泌・免疫といったシステムに影響します。
それが長期的に続くと、脳血管を含む全身の健康に結びつく可能性があります。
だからこそ、日々の生活の中で、
・自分のストレスレベルに気づく
・休息やリラックスを意識する
・無理をしすぎない
という習慣は、
脳の健康にもつながっていく可能性があるわけです。
※本記事は、私自身の経験や医学的知見をもとに作成し、AIを活用して情報整理、内容確認、エビデンスチェックをしています。
📚 参考文献
1.Khalifa A, et al. Psychosocial stress and stroke risk: meta-analysis of observational studies. Frontiers in Neurology. 2025;16:1669925.
2.Kutal S, et al. Association Between Self-Perceived Stress and Cryptogenic Ischemic Stroke in Young Adults. Neurology. 2025;104(6):WNL.0000000000213369.
3.Chronic stress may raise women’s stroke risk — Harvard Health Watch
