

岐阜県関市に住む20歳の女性は、新型コロナワクチンの接種後、もう3年半体調不良が続いています。
(女性)
「接種の2、3か月後から股関節が痛くなって、痛み止めを飲んでも治らないし、MRIを撮ったけれど異常がなくて、痛みがある中生活していたら1月に一気に症状が出ました」
女性がワクチンを接種したのは2021年8月、高校2年の夏休みでした。
2回目の接種の数ヶ月後に足が痛くなり、翌年の1月には全身に力が入らなくなりました。
■体重は約10キロ減、握力は0.5キロまで低下
握力は右が0.5キロ、左が1.5キロにまで低下しました。
箸を扱うこともできず、食事にはフォークやスプーンを使いますが、噛むだけで疲れるため食べる量も減りました。
(女性)
「体重も10キロくらい病気になってから落ちました」
(大石邦彦アンカーマン:以下大石)
「見た目は普通なので余計に周りの理解がないとか、そのギャップでつらい思いをしなかったですか?」
(女性)
「高校の時がそうでした。『元気だからできるでしょ』とか言われて…」
これは医師が作成した新型コロナワクチンの副反応疑いの報告書です。
女性の病名は「筋痛性脳脊髄炎」。
強い疲労感や脱力感が続く原因不明の病気で、「ワクチンとの因果関係を疑う」と明記されています。
(女性)
「ズキズキだったり…そんな感じの痛みが全身に。本当にひどいと夜も眠れないくらいの痛みだったりします」
女性は体のさまざまな場所に激しい痛みが起きる原因不明の疾患「線維筋痛症」も併発しています。
■救済申請を1年半も放置していた岐阜・関市
(大石)
「身体障害者診断書・意見書には『両上下肢の著しい障害。原因となったのは筋痛性脳脊髄炎』と書いてあります」
(母親)
「この病気は治療法がないんですが、ずっと症状緩和の薬を飲み続けないと、痛くて、だるくて生活できない」
(大石)
「改善の兆しは見られないですか?」
(母親)
「改善の兆しは見られない。むしろ発症した時よりもちょっとひどくなっています」
障害の重さから、女性は障害者手帳1級の認定を受けました。
国の予防接種健康被害救済制度にも申請しました。ところが…
(母親)
「申請して1年半たつけど、と思って保健センターに問い合わせたら、『実は申請書類が出されていませんでした』と言われた」
関市は、女性の申請を受理した後、岐阜県に送らず1年半も放置していたのです。
■「申請された方々には申し訳ないとしか言えない・・・」
なぜ関市は放置していたのでしょうか。
(大石)
「最初の段階でなぜ止まってしまったんですか?」
(関市の担当者)
「いろいろさかのぼって調査をしたのですが、最終(県に)出したという確認などができていなかったことが分かりました」
さらに関市は、他に5人の救済申請を同じように放置していたのです。
(大石)
「1年半放置したことについて、どのような思いなのでしょうか?」
(関市の担当者)
「申請された方々には申し訳ないとしか言えなくて、市ができることとしては早急に県への提出を進めましたし、本当に最短で見てもらい、国にも早急にという意見付きで出してもらえました」
救済申請は、患者自身がカルテなど必要書類を集めて市町村へ提出します。
調査委員会の検討を経て、県、そして国へ送られ審査会で結果が出ます。
ワクチン接種後の体調不良を訴える患者の会が2023年から行った全国調査では、回答があった12府県の平均で審査結果が出るまで平均491日、1年4ヶ月余りかかることがわかりました。
女性のケースは速やかに国へあげられたということですが、結論はまだ先になる見込みです。
■5分も立っていられず・・・ワクチンの関連は?
女性の母親は現在、障害年金や、医療費の助成など、さまざまな手続きに追われています。
娘が健康な時には想像もしていませんでした。高校時代はバスケに打ち込み、休みの日は毎日のように自転車で出かけていた女性。
今は5分も立っていられず、日常生活は困難に。
高校は何とか卒業できましたが就職はできず、体調の良い日は障害者の就労支援施設に通っています。
(大石)
「いま日々生活していて何が一番きついでしょうか?」
(女性)
「自分がやりたいことができないことです」
(大石)
「今、20歳ですが、本来はどんなことをしたかったですか?」
(女性)
「本来は普通に働きながら友達と旅行へ行くなどしたかった」
女性の症状と、ワクチンの関連はどう判断されるのか。
国の結論が出るまでには、まだかなりの時間がかかりそうです。
CBCテレビ
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