前々から思っていたことですが、皇室関連記事を読み、どうしても言いたいことがあり、筆を執りました。

 

9月4日号では、「紀子さまが雅子さまに対し、お辞儀の角度が30度だった」との記述がありました。

しかし、皇室の方々は公人であると同時に、ご家族でもあります。お互いの立場や関係性の中で自然な所作があって当然です。

形式ばかりに注目し、「角度が足りない」などと問題視することが、本当に報道に値する話題なのか――私は疑問を抱きました。

一部の記事が、あたかも紀子さまを批判するための材料として扱われているように受け取られかねない点は、特に慎重さが求められると考えます。

 

特に、眞子さまと小室圭さんのご結婚以降、週刊誌全体で誹謗中傷的な記事が急増した印象があります。

 

確かに、様々な意見があることは承知しています。ですが一方で、小室圭さんのお母さまが、シングルマザーとして困難を乗り越えながら息子を育てた姿に、私は母として共感するところもありました。

御主人と御主人のお父様の遺族年金とお菓子屋さんの月給11万円のお給与の中で、ピアノやバイオリンを習わせ、インターナショナル・スクールで英語を学ばせました。やがて国際基督教大学(ICU)へと進学した一人息子に、可能な限りの教育と愛情を注がれていた。

私には、小室圭さんが宝物のように育てられた息子であることが伝わってきます。そしてその愛情は、皇室の方と結ばれるほどの人間的な基盤を作ったのではないでしょうか。

彼が眞子さまと出会い、結ばれたことは、親として誇らしいことだったのではないでしょうか。

 

それがある時、週刊誌に出された「借金トラブル計400万円」という一言でまるで全てをスキャンダル化し吊し上げられました。

 

一部週刊誌は、小室圭さんの義父になれなかった元婚約者の一方的な主張を、繰り返し掲載し続けてきました。「この男性は、自分が“アッシー”のように使われたと思い、20歳になった圭さんに靴のプレゼントをし、車で送迎してあげたのに帝国ホテルの写真館での成人式記念撮影で“家族”と認めてもらえなかったことの腹いせで暴露したのでは?」と。裏取りも不十分なまま繰り返し誌面に載せることは、義父になれなかったことへの私的な感情が背景にあるのでは…という見方も出来ます。

始めは私も一般の思考のように小室圭さんのお母さまは何故 圭さんにお相手が眞子内親王殿下などと「畏れ多くも」と圭さんに慎むように言わなかったのかと不思議に思いました。

 

視野を広げれば、ヨーロッパの王室では、さらに複雑な背景を持つ結婚やスキャンダルもありました。

• ノルウェーのホーコン皇太子は、シングルマザーで過去にドラッグ問題も経験したメッテ・マリット妃と2001年に結婚。国民の間には戸惑いもありましたが、時間とともに理解が広がり、現在では広く受け入れられています。

• 英国のアンドリュー王子は、未成年女性に対する買春疑惑で民事訴訟を起こされ、公務からも退いています。

• スウェーデン国王カール16世グスタフは、地下ストリップクラブへの出入りや女性スキャンダルが報じられたことがあります。

• スペインのフアン・カルロス前国王は、サウジアラビアからの巨額資金授受や愛人との狩猟旅行などで批判を受け、2020年に国外へ移住しました。さらに王女クリスティーナの夫イニャキ・ウルダンガリンは公共資金流用で有罪判決を受けています。

• ベルギーのアルベール2世は、長年否定してきた非嫡出子の存在をDNA鑑定によって認め、2020年に公式に父娘関係が確定しました。また、同国のマーサ・ルイーセ王女は、アメリカのシャーマンと婚約した際に物議を醸し、王室公務から退くことを余儀なくされました。

• オランダのベルンハルト王子は、1976年のロッキード事件で巨額の賄賂を受け取ったことが明るみに出て、王室の威信を大きく揺るがしました。さらに複数の愛人や非嫡出子の存在も後年発覚しています。

• モナコのステファニー王女は、歌手やボディガードとの交際、未婚での出産など奔放な私生活が注目を集め、「ワイルド・チャイルド」として話題になりました。

 

それでも、これらの国々では家族のプライベートと公務を、ある程度切り分けて受け止める姿勢が見られます。

日本の報道においても、少なくとも個人の人格や家族の尊厳を必要以上に傷つけるような論調は、避けていただきたいと願っております。

 

お二人がご結婚なさる際、眞子さまには宮内庁から一時金として1億5250万円が支給される予定でしたが、これを辞退され、まるで駆け落ちするかのようにニューヨークへ向かわれました。安サラリーマンとしての生活のためか、お住まいも質素で、服装も「これが日本の皇室のお一人であるとは恥ずかしい」と思えるほど簡素を極めておられました。

 

今や弟君の悠仁親王殿下が来たる九月六日に「成年の儀」をお迎えになるというのに、姉君である眞子さまが出席すら叶わないというのは、あまりに非人道的であり、無情であることは明白です。それもこれも、すべては日本のマスコミの影響の影が大きいと思っております。

 

三年間、結婚を延期させられても、愛を貫いたお二人のご結婚以来、秋篠宮家に対する報道の多くは、ほとんどが批判・中傷的なものとなっております。そこまで執拗に書き続ける必要があるのかと。宮内庁は何をしているのか、宮内庁とは一体なんの為にあるのでしょうか。宮内庁とは何にもしないところなのでしょうか。まず宮内庁はお二人の御婚約前に小室家について調査すべきではなかったのでしょうか。

 

一方で、すっかり美しく愛らしくなられた、愛子内親王殿下に対しては過剰なほどの称賛が見られ、その中には「愛子さまを天皇に」と記すものが多々あります。これは将来天皇になられる悠仁親王殿下に対して極めて無礼で、尊厳を踏みにじる発言であり、愛子内親王殿下に対しても失礼です。もし眞子さまが弟君の「成年の儀」にご出席なされることができない場合、日本の歴史、そして皇室の歴史に深い傷痕を残すことになるでしょう。

 

皇室は、日本の伝統と文化を象徴する 比類なき存在です。そして、最も敬意を表するべきであり、丁寧なまなざしによって示されるべきだと私は考えます。

 

親子の縁、姉弟の縁も断ち切られていいのでしょうか。国民に歓迎されない結婚をしただけでそこまで罰せられなければならないのでしょうか。

上皇・上皇后陛下、秋篠宮殿下にとって初孫というのに、抱けないのはいかがなものか。秋篠宮妃 紀子さまは娘の初産にもかけつけられないなんて本当に心が痛みます。

日本のマスコミの冷酷さにただただ驚愕です。

 

皇室の費用は税金で賄われているということで、すぐさま「過剰支出だ」と騒がれます。しかし、それでも諸外国の王族や皇族と比べれば微々たるものです。では、敗戦後にお金持ちだった日本の皇族や華族の財産を没収、取り上げたのは、どこのどなたでしょうか。

 

それよりも、皆さま考えてみてください。皇室全体に対して日本の象徴として全ての公務を滞りなく司り、私達のようなプライベートライフもない方々を、もっと畏敬の念を持って温かいまなざしで、報道のあり方についても再考していただければと願っております。言論の自由を履き違えているマスコミ、束縛があって初めて自由があるのですから。

 

2025年9月3日 夜