花子さんに誘ってもらって参加したカラオケ会は初めて参加したのにとても親しみやすい雰囲気で、とても楽しかった。
帰りの電車で、途中の駅まで一緒になった男性がいた。
この男性は平井さん。平井堅の歌を何曲か歌っていた。口数は少なめなんだけど、歌がすごく上手で、マイクを持っている時の方がすごく堂々としている感じの人だった。
電車の中で今日のカラオケの感想とか、お互いの住んでいる場所の話とかをしているときに、平井さんが質問をしてきた。
「あの、今日のカラオケって花子さんから誘われたみたいだけど、花子さんとはどこで知り合ったんですか?」
なんで改めてそんなことを聞いてくるんだろう。
「カラオケの集まりに参加してそこで知り合ったんですよ。」
花子さんは街コンで知り合ったことは言わないで欲しいと言っていたので、適当に答えておいた。
「そうなんですか。
花子さん、カラオケにはもう新しい人は誘わないって言ってたけど、今日は何人か来てたから何でかなと思って。」
その後も平井さんは花子さんと会ったのはどこのカラオケの集まりだったのかと質問してくる。
なんかしつこいな(笑)
もしかして、平井さんは花子さんのことを、
でも、こんなにわかりやすいことなんてあるんだろうか(笑)
「あのカラオケって、個人的な人脈作りは禁止みたいですけど、あの中で出会いみたいのってあるんですかね?」
逆に質問してみた。
「どうですかね。そういう目的の人はもう誘われなくなるんですよ。だいたい男性の人が多いけど、そういう人がいると、女性が嫌がって来なくなっちゃって、花子さんはそういうのが嫌だからグループラインとかも作らないんですよ。」
すごくよくわかる。
花子さんはカラオケに参加した人が楽しめるように、グループの和とか雰囲気とかを大切にする人だから、それを壊すような人が嫌いなんだろう。
グループラインなんかを作るとそこから連絡先を知って、関係性もできていないのに個人的に連絡しようとする輩も出てくるだろうし。
「花子さんが、そういうことが嫌いなのはよくわかりますね。
僕は正直言うと、出会い目的がぜんぜんないわけじゃないんですけど、平井さんはそういうのはないんですか?」
ちょっと意地悪な質問をしてしまったかもしれない。
「僕はそういうのめんどくさいんで、いいですね。」
と、めんどくさそうな、嫌そうな感じで答えていたので、それ以上質問するのはやめといた(笑)
街コンに参加したことは知られたくない花子さん、
ちょっとややこしめの平井さん、
それから俺もか。
この人間模様が面白いなと、他人事のように思ってしまった(笑)
それで、自分の気持ちはどうなんだろうと、
考えてみた。