オットは猫好きです。
最初に猫と暮らしたい!
と言ってきたのもオットです。
オットの夢は、どらと一緒に猫の国に行くことでした。
家の中はもちろん、
病院でもニャン語を話し、
どらの鼻水なら吸えるといって
舌でどらの鼻を舐め、
嘔吐も素手でキャッチする人です。
そんなオットが、最近オナラをします。
(え?)
オットは、人前でおならをしない人です。
親しき中にも礼儀ありの人です。
それはわたしも同じなのですが、
かつて昔、わたしがオットの前で
ふいにオナラをしちゃった時、
悩みに悩んで笑いをとろうとしたら
本気で幻滅されました。
そんなオットが、どらが旅立ってから
ふたりでいるときに
頻繁にオナラをするのです。
何が言いたいのかと言うと、
それくらい、あちこち緩んでいるのです。
そんなオットは、
どらが亡くなってすぐにでも
新しい猫さんを迎えたがっていました。
でも、わたしはそんな気持ちには
なれませんでした。
今の状態では、どらと同じように新しい猫さんを愛せる自信がなかったし、
こんな気持ちじゃ新しい子にも失礼だし、
どらにも申し訳ない気がしてしまったのです。
そのときオットは、すごく悲しそな表情をしていました。
それからわたしたちは、今の気持ちやこれからのことなど、お互いの気持ちを少しずつ伝え合うようにしています。
わたしは聞かれなくてもベラベラ喋るし
悲しい時は涙を流し、それをオットに伝えていました。
オットは人間の前では感情を素直に
出せないひとです。
たぶん、新しい子を迎えたいと
わたしに伝えることも
すごく勇気がいったとおもうのです。
同じ悲しみの中にいても
こころの癒え方はお互いに異なるし、
一緒にいてもちゃんと言葉にして伝え合わないと、理解し合えないのだとおもいました。
どら(猫)のいない我が家はいま、不気味なくらい静まりかえっています。
新しい子を迎えた時の話をするようになったことで、明るいイメージも浮かびました。
偶然近所で子猫の兄弟を見つけた時、
保護しなきゃと自分でも驚くくらい無我夢中で毎日同じ場所に見に行っているのですが、それ以来会えません。
まだわたしには時間が必要だとおもっているのですが、わたしのその時とオットのタイミングが、合う日がくるといいなとはおもっています。
オットには申し訳ないとおもい、
どらの代わりにはなれないけれど
かわいい妻が癒しになれるよう
オットがおならをしても
どらのように素知らぬ顔をして
そっとそばにいてやろうとおもいます。
わたしよりも繊細でやさしい
猫(どら)と読書とビールとチョコと(多分)妻をこよなく愛するオットの話でした。
こんな夫婦ですが、
生暖かく見守っていただけたら幸いです。






