早い子だと小4、遅い子だと中学校入ってから思春になり反抗期がやってきます。
その出方は個々様々。
反抗期なんだから仕方ないとわかってはいるけど、そんな我が子の姿は見ていて辛いですよね。
こちらの神経もすり減るし。
そこで、5回に分けて子供のトリセツを、下記のようにシリーズでお伝えできたらと思っています。
宜しくお願いします🙇
第1回:【感情編】
第2回:【学習編】
第3回:【人間関係編】
第4回:【会話編】
第5回:【親のメンタル編】
さぁ、今日は1回目からスタートです。
ドアをバタン!の正体
「うるさい!」「ほっといて!」
そう言って部屋に閉じこもる我が子の背中を見て、ため息をついた夜はありませんか?
特に中学受験期など、親も子もピリピリしている時期。
あんなに可愛かった子が、別人のように激しい言葉をぶつけてくる姿を見ると、「私の育て方が悪かったのか?」「中学受験させなきゃよかったのかな…」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、それはお子さんの性格のせいでも、あなたの育て方のせいでもありません。
実は、脳の「成長の時差」によるシステムエラーが起きているだけなんです。
1. 脳は「後ろから前へ」工事が進む
人間の脳は、順番に「工事」が進んでいくイメージで、ここには思春期特有の「時差」があります。
まず「感情」が急成長する(脳の真ん中)
思春期になると、「扁桃体(へんとうたい)」という部分が急激に発達します。
ここは「好き・嫌い」「怒り」などの本能を司る、いわば「最新式の超強力エンジン」です。
「理性」は最後に完成(おでこの方)
一方で、感情をコントロールする「前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)」は、なんと20代半ばまでかけて、一番最後にゆっくり完成します。
ここは、いわば「ハンドルとブレーキ」です。
つまり、思春期の子どもは『フェラーリ級の爆速エンジンを積んでいるのに、ハンドルとブレーキだけがまだ「工事中」の車』を運転しているような状態なのです。
2. 「わがまま」ではなく「システムエラー」
子ども自身も、本当は「あんな言い方しなきゃよかった」と分かっています。
それでも止まらないのは、脳内でこんなパニックが起きているからです。
《過敏なセンサー》
ホルモンの影響で、親のちょっとした一言が「攻撃された!」と何倍にも大きく伝わってしまいます。
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《ブレーキの故障》
「言い返しちゃダメだ」と理性が働くより先に、感情システムが勝手に言葉を発射してしまいます。
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《遅れてやってくる後悔》
嵐が去ったあと、ようやく「ブレーキ担当(理性)」が現場に到着し、「なんであんなこと言っちゃったんだろう…」と一人で後悔します。
「後で後悔する」ことはできるのに「その場で修復」が難しいのは、この時間差のせい。
決して、お子さんに反省の色がないわけではないのです。
3. 「ほっといて!」は、相手を守る「緊急脱出ボタン」
感情のブレーキが利かない状態のとき、子どもは無意識にこう感じています。
「このままじゃ、お父さんお母さんを傷つけてしまうかも……
」
そこで、これ以上ひどいことを言わないための「緊急脱出ボタン」が、あの「ほっといて!」という言葉や、ドアを閉めて閉じこもる行為です。
「ほっといて!」という叫び
ドアを閉めて閉じこもる行為
自分を物理的に隔離することで、爆発しそうな感情から自分と親の両方を守ろうとしている、無意識であるけれどとても必死な行動なんですね。
「安全地帯」を守っています
思春期の子どもの激しい態度は、脳という「ハードウェア」がまだ未完成なだけ。
その言葉に対して親も応戦し激しい言い争いになることもありますが、「また言い返しちゃった」と自分を責める必要はありません。
逃げずに向き合おうとしてくれるお父さんお母さん
の存在こそが、お子さんにとっては感情の嵐から避難できる唯一の「安全地帯」になっています。
脳が完成するその日まで。
「今は工事中なんだな」と少しだけ視点を変えて、見守ってあげましょ。
✳️次回予告✳️
次回は【学習編】
「宿題してるって言ったのに、全然進んでない!嘘ばっかり!」
その裏に隠された、脳の「作業机(ワーキングメモリ)」の秘密についてお話しします。
私も息子とのやり取りで疲れると、いい香りの入浴剤を入れたお風呂に入ったりしています。
美味しいものを食べたり、好きな飲み物を飲んだり、香りで癒されたり。
自分なりの癒しがあると救われるかも。

