チャペルに入るとモワッとする熱気、植物園の温室の中に入ったような温度と湿度、
8月の結婚式でもカメラマンはスーツを着てネクタイ締めて走り回っているので、
ランニングしているような汗をかきます、
汗でスーツが重たくなって張り付いてなんてことは、
夏場の結婚式では日常的で珍しいことではありません。
ただでさえそんな環境なのですが今日は室内もクーラーが効いていません。
チャペルのエアコン設定をみたら28度でした、
28度でこんな暑いのかと、よく設定を見てみたら冷房ではなく「暖房」でした。
チャペルにいる牧師先生や聖歌隊も汗がじっとり。
牧師先生は法衣も着ているのでかなり暑いでしょう。
クーラーが壊れてくーらくら('A`)なのかなとスタッフに聞いてみたところ、
「新郎新婦さんの意向で」
と暑さで湯上がりのように顔が真っ赤になっている聖歌隊の方に言われました。
意向となると電力会社勤務で節電なのか、
南の島の雰囲気の挙式がしたくてモワッとしているのか。
でもよく考えたら沖縄のチャペルはクーラーがガンガン効いていたな、
平均気温42度のドバイの結婚式にいたっては寒くて震えたな、
なんて考えていたらプランナーさんが近寄ってきて、
「花嫁さんが冷え性なんです」
そのためこの温度だそうです。
極度の冷え性や病気だからなのかなと思ったらそうではない、
ノーマルな冷え性なのだそうです、言い方を変えれば寒がりですかね。
素直に納得できないこの感覚、そして違和感。
スタッフがこの高温の犠牲になるのはいたしかたないですが、
これから60名のゲストもこの温室の中で3時間過ごさないと行けません、
その中には高齢の方や小さい子供もいるのです。
寒がりであれば体温を保つための身体に身につけるもの、
ピンポイント暖房、ビタミンや漢方など内用するものなど色々ありますが、
この暖房28度の暑さの解消方法はクーラーを付けるか、
かき氷を爆食いするかぐらいしかありません。
その南国チャペルに親族が入ってきました、
皆様すぐに気付き、クーラー付けてとスタッフがご親族に懇願しますが、
「新郎新婦さんの意向で」というマジックワードでカットされます。
「新郎新婦さんの意向」ってそんなに強いのか、意向って威光?
とか僕も暑さでやられたことを思い出しました。
結婚式で一番薄着な寒がりの花嫁さんは快適フェイス、
新郎さんはアマゾン川のように汗が流れています。
留袖を着ているご親族は首にハンカチを入れたり暑さで畑仕事のように頬被りしていたり、
聖歌のカードを団扇にしたりと、もう何をしにきているのかわかりません。
僕も暑さで朦朧としながら撮影をしていました。
披露宴会場も暑いんだろうなと思って入ると、うっすらサウナを感じる暑さでした。
エアコンの設定は暖房29度です、1度上がっています。
ゲストは「クーラーつけて!!!」とやはり懇願しますが威光でカットされます。
使っているカメラも一般的な範疇を超えて高温すぎて動作が遅くなってくるという、
石垣島の海でもなかったようなオーバーヒート気味になってきたので、
新郎新婦さんの控え室で、
「暑さでカメラがオーバーヒートしそうなので、
撮影出来ない可能性もあるのでご了承下さい」
花嫁さんからどうにか出来ませんかといわれたので、
「一般的な披露宴会場の温度にしていただければ」と話すとキャプテンにそう話し、
なんとか披露宴会場は快適な温度となりました。
その一般的な温度の会場では花嫁さんは寒そうにはしていませんでした、
寒さに頑張っていたのでしょうか、
ゲストの60名は今までもっと暑さと対峙して頑張っていましたが。
たまに何のために結婚式をやっているのだろう、
そんな新郎新婦さんに遭遇することがあります、
やらない方がゲストの評判は高かったのではないか、
そんなことを思ってしまう結婚式もあります。
今回もこのまま披露宴が進んでいたら病院送りの方は出たでしょう、
一番大切なゲストが懇願しても威光に怖がって何もあらがえないスタッフ、
そして何よりも寒がりだからと暖房29度にしてしまう花嫁さん。
僕はやんわりと「おかしいから改善しましょう」と言いましたが、
だれか「おかしいよ」とは言えなかったのでしょうかね。
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