毎年、年間で何件かですが撮影お申し込み後に、

撮影をお断りさせていただく新郎新婦さんがいらっしゃいます。

お断りさせていただく理由は連絡が取れなくなった方がほとんどですが、

ごく稀に「僕が撮らない方が新郎新婦さんは幸せかな」と思い判断をすることもあるのです。

 

契約約款にもこちらの判断のみで解約が出来る旨の記載があります。

簡単にご説明すると、

 

たくさんお話をさせていただきましたがご理解をいただけず残念です。いくら頑張っても僕は魔法が使えないので新郎新婦さんの望むことはできません、申し訳ないですが撮影はご辞退させていただきます」

 

苦渋の中の苦渋ではありますが、

これも新郎新婦さんのためと思い決断をしています。

ちなみに今までに合ったケースですと、

 

●1時間毎に花嫁さんから電話がかかってきます。

1日に24回です。地球時間は24時間だから仕方ないですよね。

冥王星の1日は153時間だそうなので、

冥王星にいると153回かかってくるのでしょうね。

 

内容は細かな質問だったのですが、

急を要することでもない質問を1時間間隔で電話をしてきました。

「ドレスは赤と青、悩んでいます」とか、

「メインのお料理って鴨肉でもいいんですかね」

とか写真に関係ないことの方が多かったカモです(‘A`)

 

丸一日はお付き合いしました、

さすがに僕も日々動き回っているので電話にでられないと、

次の電話は「お客さんからの電話に出られないって職務怠慢じゃない?」

「スルーして、それでいいと思ってるの?」と言われました。

別の方ですがメールを送信して15分、

「返信はまだですか?」というメールが1分おきにくる方もいました。

 

通常メールの返信は営業日の24時間以内に行っています、

どこかのホテルのプランナーさんの様に7日〜10日かかって返信なんてことはありません。

 

頑張って素早くお返事したいのですが一日にお問い合わせメールなど約30通、

土日平日を問わず日々の業務は皆さんが想像している10倍は濃厚なので、

24時間以内でも最大限の早さなのです。

 

その事をお話しても受け入れてくれなかったので、

「1分おきに密に連絡取れるカメラマンにご依頼されて下さい」

とお断りをさせていただきました。

 

●撮影要求が現実離れしていて撮影が出来ないケースもあります。

大抵の事は撮影はできますが、物理的、時間的、倫理的に難しいことも。

 

・バルーンリリースのシーンはドローン動画と写真で同時に撮って下さい。

・兄の会社の新製品を持ってくるので、ついでに披露宴中に撮ってください、全部で64製品です。

・新郎さんから内緒の撮影リクエスト→特定のゲストの女性の写真をたくさん撮ってほしい。

・内緒で親族33人の遺影に使える写真を撮ってほしい

 

そして最近多いのは

 

「記録ビデオのカメラマンが2人、エンドロールカメラマンは3人、写真のカメラマンは2人います」

 

僕以外にそんな多くのカメラマンがいる現場、撮る前からいつも通りの写真を撮れる気は全くしません。

 

撮れない旨を丁寧に説明しましたが、理解をしていただけませんでした。

このような事を強いられると、本業である撮影が出来なくなり、

本来全身全霊を込めたいアルバムはひどいものになるのは目に見えていますので、

撮影自体をご辞退をさせていただくことも多いです。

 

 

●謎の要求をされることもあります

 

撮影依頼をお断りをするレベルではないですが、

「私たちハワイにハネムーンに行きます、一緒にいってほんのちょっと撮ってもらうことできますか?

dapandaさんもハワイ行きたくないですか?」

と言われたので仕事のオファーなのかなと思いきや、

「渡航費用はdapandaさん持ちになってしまうのですが、私たち画になると思いますよ」

 

別の方では「テレビの情熱大陸のように1日密着していてください、トイレもついてきてください」という方もいらしたり。

あとは高額な健康食品を買わされそうになったり、

打ち合わせと指定された場所に行ったら、ネットワークビジネスの会だったり。

 

上記の様なことを当たり前に言える方、行える方はそういう世界に生きている方なので、

全く理解をしていただけ無い、完全にスルーという方が99.9%です。

出来ないこと、出来ないのであれば何故出来ないかを丁寧に説明していますが、

うまく理解してもらえないだけに、馬の耳に念仏です(‘A`)

 

「プロなんだからなんとかなるでしょ」

「高い金払っているんだからなんとかしてよ」

 

という方もいます。

言わないまでも思っている人はもっと多いのではなないのかなと思います。

 

結婚式の撮影経験は長いので進行表を見てカメラマンの人数を見ただけで、
予想されるリスクは瞬時に想定されます。

プロだからひどくなることが想定出来て出来ない旨を説明しています。

お金を払っていただいてはいますが、

撮影とアルバムに対する正統な対価をお願いしているので、

わがままに対して価格はいただいておりません。

 

インスタグラムなどのSNSが台頭して情報過多になり、

すべてが実現できると勘違いされる方が増えてきて、

ここ数年で「空想」が増えてきたかなという体感がありますね。

幸せの想い出を撮ることに邁進しているときに、

当の新郎新婦さんから横やりを入れられて、

結果不完全燃焼となってしまうことは正直心苦しいです。

 

そんな状況に立つ会場やカメラマンも多いですが、

空想に対して適当に生返事をして受け入れないという所がほとんどのようです。

まあその方が体裁的にはいいのかもしれませんが、

新郎新婦さんは出来ると思ってしまうということもありますよね。

何より新郎新婦さんのためでは無い様な気がします。

 

ですので僕は今後も不快に思われるかもしれませんが、

出来ないことは出来ないということを、

新郎新婦さんの事を思って空想には「出来ません」と愛を持って言います。

その心が通じるか通じないかは、

なんとなく目に見えてしまいますが、それがやっぱり愛ですよね。

 

 

(写真と本文は関係ありません)

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