いろいろな花

前回の記事でお二人が大切に準備をしてきた結婚式を挙げる場として、
そんな対応はないだろうというホテルをご紹介しましたが、
今回もそんなあり得ないホテルのひとつを書いてみようと思います。

先日都内にあるホテルに結婚式の撮影に行きました。
そのホテルは日本でも名の通った老舗の一流ホテル。
昔からサービスには定評があり、海外からのVIPなども訪れるホテルです。

数年前から何回も訪れたことがあるホテルなのですが、
最近になってホスピタリティの劣化を感じてきたホテルなのです。
この仕事をしていると間隔を開けて定期的におじゃまをするので、
会場の良いところも悪いところも肌で感じてしまいます。

最初に訪れたときは僕みたいな業者さんにも気配りの行き届いたホテルだなと、
感じていたのですが、何度か訪れる度に色々なものが見えてきたのか、
もしくはたまたまそういう部分を見てしまったのかわかりませんが、
「果たしてこれが一流をうたうホテルのすることだろうか?」
と目と耳を疑うことがしばしばでした。
その中のいくつかのお話しをしたいと思います。

ある日結婚式当日にお二人が支度している部屋に伺いました、
いつものように部屋のチャイムを押します、
いつもはヘアメイクさんが扉まで出てきてくれるのですが
その日はガウンを来た新婦が自ら部屋の扉を開けてくれました。
まあこんな事は初めてなので、新婦に色々とお話を伺うと、
突然メイクさんが何かを忘れたらしくメイクルームに何かを取りに戻ったそうなのです。
「間が悪いときに伺ってしまってスミマセン(^_^;」
なんて言うと新婦はきょとんとした顔で、
「それが30分ぐらい戻ってこないんですよ…」
どうやら30分間新婦は一人きりメイク途中のガウン姿で放置されていたようです。

それから待てど暮らせどヘアメイクさんは戻らず15分ぐらい経過。
いくら話をして気持ちを紛らわせてもこれ以上は新婦の不安を募るだけです、
部屋からフロントに電話を行い連絡をしてもらうようにお願いしました。
するとヘアメイクさんが「ごめんなさい!!」と慌てて客室に戻ってきました。
忘れ物をしたはずなのに、何も持たず戻ってきました。
タバコの匂いがするところから、おそらく休憩でもしていたのでしょう。
新婦も放置された理由を言ってくれるものだと思って、
黙ったいたのですがあえてその事には触れずヘアメイク再開。
ポケットからも「忘れ物」は永久に出てきませんでした。

いくら暖房が効いている室内とはいえ冬場にこれから結婚式という新婦に、
ガウン1枚で1時間近くそのままにしてしまうというスタンス。
そして何で1時間待たせたのか理由を述べないスタンス。
さらには「時間がなくなってしまったので、
ヘアメイクリハーサルとは少し違いますがよろしいですか?」
なんて言ってしまうスタンス…。
新婦も僕もあきれを超えて、怒りを覚えた瞬間でした。

そして部屋を出て館内で撮影しようと移動していると、
黒服を着た年配のホテルスタッフが新郎新婦の前で僕に向かって、
「写真に時間かかりすぎ! これは問題だよ!!!」
どうやらヘアメイクさんが休憩に出かけて新婦を放置していた時間を、
ヘアメイクさんは「カメラマンが撮影に時間をかけていた」と報告したそうなのです。
まあそんな大嘘で保身してしまう感覚の人や、
それを信じてしまう想像力の乏しい人には関わりたくないので、
とりあえずスルーしたのですが、スルーできない大きな問題があります。

そのもう一つの大きな問題とは、管理者クラスの年配のスタッフの言動です。
新郎新婦のいない場でいくら僕が罵倒されようと構いませんが、
「写真に時間かかりすぎ! これは問題だよ!!!」なんて大声で怒鳴ることは、
とても当たり前のことですが、
これから結婚式を行う新郎新婦の前で行うべき行為ではありません。

結婚式の件数も多いホテルなので、
時間が遅れることはそれは問題でしょうがどんな理由があるにせよ、
新郎新婦の前で声を荒げる行為はあり得ません。
そしてどう考えても管理者クラスのすることではありません。
ましてやホテルマンが行うことではありません。
というか大人のやることではないですね('A`)

そして挙式リハーサルへと誘導しますが、
お二人はその間に3組の他の新郎新婦とすれ違いました。
これはバッティングという、結婚式では避けるべきのNGなことなのです。
すれ違うことはけして気持ちの良いことではありませんからね。
ちゃんとした会場だと、たとえ時間が遅れていても、
インカムなどでリアルタイムで確認しすれ違わないように配慮するのですが、
そんなこともお構いなしのようでした。
ちなみにこのホテルも昔はバッティングに気を使っていたのですが、
数年前から気にしなくなってしまったようです(^_^;)

そしてテーブルセッティングを撮影しようと披露宴会場に入り、
キャプテンに「よろしくお願いいたしまーす」と挨拶すると。
「おせーんだよ、ボケ!!」なんて挨拶返しをされました('A`)
ヘアメイクさんの「写真で時間が遅れた」という偽情報が、
ここでは信頼性のおける情報のようです(笑)
訪れたときは仕事ですが、
仮に僕がここのホテルの常連だったり、株主だったらどうするのですかね。
なんだか背景や事実を確認せず感情をあらわにするスタッフばかりだなと感じました。
どう考えてもホテルマンという仕事とは縁遠いです。

ちなみにこのホテルをネットで調べると宿泊部門はとても優秀なのですが、
結婚式を取り扱う部門はこんなグダグダな状態のようです。
ネットでも有名な話のようでした(^_^;

今まで一流を築き上げていったたくさんのスタッフ達の努力を無駄にしないためにも、
もっと初歩的な立場に立って考えてほしいと感じた出来事でした。
「ホテル」という語源はホスピタリティという「おもてなし」の意味なんですからね。


パンダいつもポチッと応援していただいてありがとうございます('A`)
にほんブログ村 恋愛ブログ 結婚・ブライダルへ