全員での集合写真

結婚式の撮影では、少しでも良いシーンを残せるように、
天井の梁に上がったり、身体がつりそうな体勢で撮影したり、
鏡開きのシーンでお二人が勢いよく叩きすぎて、
体中に日本酒を浴びたりと色々と身体を張って撮影をしています。
よくカメラマンはクリエイターなんてかっこいい言葉で呼ばれますが、
僕的にはガテン系の体力勝負の職種だと感じています、
カメラは重いし、撮影では走り回りますし、スーツなんて仕事着ですし。

まあそんな覚悟の元で撮影をしているので、
結婚式当日に塀の上によじ登って撮ってほしいぐらいの、
イレギュラーな要望にも応じることは出来るのですが、
ある日の結婚式、それは死んでしまうかもなんて場所にスタッフに誘導されました。
3階建てのビルの屋上の屋上に…。

その会場は屋上に中庭がある会場。
そちらで挙式を執り行った後、披露宴会場に移動の予定だったのですが、
前の組の披露宴時間が延び会場セッティングが出来ていないらしく、
時間が出来たので、急遽ゲストの皆様で集合写真を撮ることになりました。
撮るのは良いのですが70名ぐらいの撮影なので、
俯瞰位置からの撮影でないとゲストの皆様を写すことは出来ません。
かなり高い位置から撮影しないとなりません、でもここは屋上です。

プランナーさんに相談すると、
「うちのカメラマンとかはあそこに上がって撮ってますよ( ̄ー ̄)」
といわれた先を見てみると、そこには給水塔がありました。
屋上からさらに5mぐらいの高さにある給水塔、
そこからなら十分撮影できそうです。

早速、給水塔にかかっているはしごを登ろうとハシゴに触れると、
グラグラっとした感触が(((( ;゜Д゜))))
なんとハシゴを建物に固定しているネジがさびでボロボロです。
ハシゴは取り付けられているというか、ぶら下がっている状態です。
まるで風雲たけし城のような罠のようです('A`)
プランナーさんに「これは無理ですよ」というと、
何やらしぶしぶと、奥から立派なアルミのハシゴを出してきました。
なんで最初から出してくれなかったんでしょうかね(つД`)

「落ちても知りませんから気をつけてくださいねヽ(`Д´)ノ 」
なんて下からプランナーさんから愛想たっぷりの応援をいただき('A`)
そのハシゴを押さえてくれる人もなく、とりあえず5mの目的地点に到着。
ハシゴから降りようとすると給水塔の設置されている場所は、
下からは想像できないほど、ゴミだらけの場所でした。
何かの動物の死骸とか、茶色い薬の瓶とかも散乱しています。
とてもすぐ真下で挙式が行われている場所とは思えません。

さらには全員を撮影できるポイントまで3mほど移動しないと行けないのですが、
そこまで行くにはなんと途中に1.5mぐらいの建物と建物の隙間があるのです。
その隙間の下は先ほど挙式が上げられていた5m下の中庭があります。
落ちたら結構痛そうです。
みんなが撮影できるポイントまで移動するためには、
その1.5mの隙間をジャンプしなければならないのです。
「うちのカメラマンはみんな頑張ってジャンプしています、
早くジャンプしてもらえますかヽ(`Д´)ノ!!!!」

Σ (゜Д゜;)

なんだかホントに風雲たけし城のようになってきました('A`)
重たい機材を担いだまま1.5mのジャンプは今まで経験したことがありません。
しかもスーツに革靴ですからね。助走する場所なんて30cmぐらいですし。
到底みんなジャンプしているとは考えられません。
ここのカメラマンが全員パーマンだったら別でしょうけどね('A`)

でもここのカメラマンがみんなパーマンだったら…2号みたいな人もいるんだろうなとか想像をしていると、
下からプランナーさんの大きい声で、
「早くスタンバイしてくださーいヽ(`Д´)ノ 」と急かす声が。
まあパーマンのことは一旦置いておいて、
冷静のよく考えた結果をプランナーさんに伝えました。
「ここでは撮影できません、他の手段で考えてください」と。

仮にこの1.5mジャンプを失敗したとき、僕も機材も5m下に転落します。
まあ僕はパーマンではないのでただでは済まなく、
少なくてもその日の撮影は出来ないでしょう。
僕が撮影できなくなれば、お二人の想い出の写真も残すことが出来ません。
縁あってご依頼いただいた新郎新婦の気持ちを考えると、
出来るか出来ないかわからないリスクが高いことに挑戦することは出来ません。

降りてその説明を新郎新婦にしようと中庭に到着すると、
プランナーさんが2mぐらいある大きな脚立を奥から運んできました。

((( ;゜Д゜)))エ・・・エエー!!

まあ最初からそれを出してくれれば、給水塔に登ることもなく、
ジャッキー・チェーンのようにジャンプをしようと考えることもなく、
誰がパーマン2号か想像を働かせることもなく、
怪しい動物の死骸を見ることもなかったんですけどね('A`)

まあ実際こちらのカメラマンさんはいつもこの脚立で撮影しているのでしょうね。
「ボロボロのハシゴで5mの給水塔に登って、1.5mジャンプ」は、
たまにあるアウェイさながらの外注カメラマンへの「歓迎行為」でしょうね。
誰のためにならない嫌がらせをよく考えてくると感心してしまいます。
今回の場合は命にも関わることですしね。

華やかな結婚式、
実は新郎新婦が見ていない場所でもう一つのこんなドラマが繰り広げられていたりもします。
結婚式って本当に想い出深いです('A`)


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